platonic love... (ページ4)

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幾分か待っていると、体育館内が一気に騒がしくなる

「おっ！きたきた！」

そう言う凛ちゃんに合わせて目線を動かす

『あれは･･･男子バレー部？』

「そうなの、今日他校と練習試合みたいなんだけど･･･あれ？いないなあ」

凛ちゃんが何で男子バレー部を見てるのかも誰を探してるのかも全く見当つかずで、言葉が出てこない

「Aちゃん、顔が菩薩みたいになってるよ(笑)」

『え？あ、ああ(笑)何が何だか分からなくって』

「うーんとね、男バレのマネージャーで入部希望出そうかなって思ってね。こう見えても一応バレーしてたんだよ？」

『そういうことかー』

「本当の理由はもう一個あるんだけど長くなっちゃうから後日話すね？」

気にはなるけれど、まるで〝今は聞かないで〟
と言われてるみたいでそれ以上は聞けなかった

『わかった』

とは言ったものの、バレーなんてした事も、見たことも無い
自分には縁がなかった競技の為、試合中も
なにがどうなってるのかさっぱり分からずにいた

「相手の子ちっちゃいねえー。私と変わらないくらいじゃない？」

『あ、あのオレンジ色の髪の人？確かに、凛ちゃんよりは大きいかもしれないけど私と同じくらいに見えるね』

「Aちゃん、案外意地悪ね？」

『え？あっ！いや別に凛ちゃんがちっちゃいって事を言いたかったんじゃないよ？！』

「ふふふ、いいよいいよ、少しからかってみただけだから(笑)」

『なんだもう(笑)』

まだ知り合ったばかりだけど凛ちゃんとは波長が合う
楽しいなあと思いながら試合を眺めていると
館内に女の子達の悲鳴が響き渡る

『え、なに？なに？？？』

混乱する私をよそに、凛ちゃんは
やっと来たあー！と喜びながら身体を前のめりにする