platonic love... (ページ25)

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story２３ページ25

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「お兄ちゃんのこと。ちゃんと好きじゃん」

『･･･？』

「え、まさか気づいてないの？」

凛ちゃんが呆れたかのように息を吐く

『あ、いや･･･そうじゃないかなとかは思ったりもしたけどそれでもよくわからなくて･･･』

「まったくもーしょうがないなあ。仮に！他の男子にキスされようとしたらさすがに嫌でしょ？」

『う、うん。』

「他の男子に手を握られるのも、触れられるのも嫌でしょ？」

『うん』

「お兄ちゃんが他の女と付き合ったりしたら嫌でしょ？」

『･･･』

「お兄ちゃんが他の女にキスするの嫌と思わない？」

『それはだめっ･･････』

思わず勢いよく答えると、凛ちゃんは
何やら嬉しそうにニコニコしている

「それが答えだよ。」

凛ちゃんのその言葉でようやく理解する
この気持ちが〝恋〟なんだと
そう理解した瞬間顔が熱くなる

「その様子じゃもう大丈夫そうだね」

『ありがとう･･･』

自覚したのはいいが、めちゃくちゃ緊張する
お昼休みになり屋上の扉を前にし
どんな顔をして入ろうか考えに考えている

気づいたからにはきちんと伝えなければならない
そうは思うも、緊張しすぎて心臓が飛び出そうになる

立ち往生していると後ろから肩を叩かれる

『ひゃっ･･･』

「あ、ごめん驚かせた？」

そこには彼が立っていた
先にいるかと思いきや今日は私の方が早かったようだ

「ん？どうかした？」

『い、いえ･･･なにもっ』

「とりあえず行こうか」

そう言い彼が扉を開ける
心地よい風が吹き抜け、心を少し落ち着かせる

彼の隣に座り、ご飯を食べ
今日あった出来事や、部活の話をしてくれる

そうだ
いつだってこの人は私の心の中にいた

事ある毎に手を差し伸べ、助けてくれた
笑った顔も、私を見つめる眼差しも
髪のくせっ毛も、下がり眉も、特徴のある口元も
鍛え上げられた身体も、全てが愛おしく感じられる

恋ってこんなに心が温かくなるものなんだ･･･と感じる

しばらく触れられていなかったせいか
触れたい、という気持ちになる

手くらいならいいかな･･･？
と、彼の右手を左手でそっとすくい上げる

前に繋いだ時は普通の手繋ぎだったっけ？
と考えながら、今度は指を絡ませ
俗に言う〝恋人繋ぎ〟とやらをしてみる