platonic love... (ページ21)

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学校へ着き、凛ちゃんに昨夜の話をすると
ニヤニヤしながら快諾してくれた

お昼休みになり
凛ちゃんと話しながら屋上への道を辿る

「しかしお兄ちゃんやるね〜(笑)」

『こっちは緊張しっぱなしだよ･･･』

「でも、楽しみでしょ？」

そう言われ確かにと、頷く

「きっとお兄ちゃんもド緊張してると思うからよーく見ててみ」

『何を？』

「お兄ちゃん緊張するとね、昔っから首の後ろにこうやって手を置くのよ」

そう言って凛ちゃんは姿勢を真似して見せる

『そういえば遊園地の時も！してたかもしれない！』

「でしょ〜(笑)なかなか見てると面白いのよ」

『見る余裕あれば見てみるね(笑)』

そんなこんなで屋上の扉の前に到着する

「開けるよ？」

『うん･･･』

凛ちゃんがドアを開けると、気持ち良い風が吹き抜け
辺りを見渡せば一面に青空が広がっている

屋上には来たことがなく、初めてなので少し新鮮味を感じる

「あれ？まだ来てないね。とりあえず座ろっか！」

いくつか置いてあるベンチに腰掛ける

「そういえばもう1人連れてくるんだっけ？」

『あー、うん。凛ちゃん来る日は誰か連れてくるとは言ってた』

そう話していると屋上の扉が開き、
彼等が入ってくる
それを見た凛ちゃんはバツが悪そうな顔をする

「げ」

「げってなんだよ」

「なんで及川先輩じゃないの？！なんでマッキーなのー！！」

「わりーかよ俺で(笑)」

『バレー部の人･･･？』

「あ、そうそう。うちとは家族ぐるみでの付き合いが長くて、近所のお兄ちゃんって感じなのよ。俗に言う幼なじみなのかな？」

彼と同じで身長高いなあ･･･と眺めていたら
凛ちゃんに向けてた視線が私に向けられる
目が合ったので軽く会釈をする

「お、もしやこの子が噂の松川の彼女？」

〝松川の彼女〟というワードが脳内で何度も再生される

『はじめまして･･･』

「どーもどーも。俺、花巻貴大って言います！よろしくねっ」

勢いが凄い人だなあ･･･と圧倒されていると
彼が口を開いた

「おい、あんまガツガツ行くなよ。緊張してんだろ」

「おっと、わりー。ついつい」

その後
横並びにベンチへと座り、正面から見て
花巻先輩・凛ちゃん・私・一静さん
という並びになった

お昼ご飯も食べ終わり、凛ちゃん達は何やら盛り上がっている