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説明を頼まれたグルッペンは、今度こそ確りと頷いた。その表情は真剣そのもので、先程のヘンテコな表情が嘘のようだ。
「だいたいはコネシマが説明した通りなんだが……。あの化け物に名前はない」
「……異形、って呼んでるのは」
「異形だろう？呼びやすいからそう呼んでいるだけでで本来の名前ではないだろうな」
「その、異形ってのが自 殺した人間って」
「どういう仕組みかは我々もわからん。ただそのままの意味だ」
「他殺は含まれないんですか？」
「恐らく」
どうにも曖昧な説明が繰り返される。これではコネシマの説明と同じようなものだ。
理解しなければいけないことが多すぎる、と頭を抱えたくなる。説明してくれているグルッペンに失礼なので実際に抱えることは無かったが、ショッピは心の中で既に何度目かわからないため息を吐いた。
「普通の人間には見えないって」
「ああそうだ。そこでショッピくん、私からもいくつか質問をさせてくれ」
何かを企んでいるように不敵に笑うグルッペンを目にしたショッピは、無意識のうちに数歩後ろへと下がる。しかし逃げ出すことはせず、グルッペンの言葉に頷いた。
「コネシマの"体質"については知っているか？」
「……、はい」
――"体質"。本当にそう呼んでいいものかわからないが、それ以外に適切な言葉が見つからなかったショッピは過去にコネシマのその"死なない"という世界の理を覆したものを、そう呼んだ。
それを、なぜ彼が知っているのか。
単純に考えればコネシマ本人が話したのだろう。しかし単純に見えてその実とても慎重な行動を取るコネシマがそう簡単に人に言うはずがない。――つまり、その事を知っているということは、そういうことだ。
「まず、異形が見えるのは基本的に君が"体質"と呼んだ"能力"を持っている人間だ」
「……基本的にってことは、例外もいるんですよね」
気になる単語は飛び出てきたがそれよりも話を進めることを優先する。後で説明してもらえばいい。
「ああ。能力を持たない人間も、見えることがある」
「それがグルッペンやな」
Aでもゾムでもなく、この場で初めて発言する人物。グルッペンの隣に座る赤いマフラーを巻いたトントンだった。
トントンはショッピと目が合うと安心させるように微笑んで、視線をそのまま横にスライドさせる。どうやらまだ話が続くようだ。
「で、これが本題だ。ショッピくん、君は能力持ちか？」
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うみ - 表現の仕方とか大好きです！ついつい読むのに熱中しちゃいます。これからも頑張ってください！！ (2019年10月27日 0時) (
レス) id: c63ddd2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 初コメ失礼します。皆さんの能力設定好きです。陰ながら応援しておりますので無理をせず更新していって下さい。コメント、評価に関してはとても同感です^^ (2019年10月19日 16時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ@最近某戦争屋さんにハマった(プロフ) - コメント失礼します！、私は正直語彙力のなさから上手くは言えないのですが、評価やコメントを欲しいって思ってもいいと思います！、褒めて伸ばすって言葉もあるくらいですから！、もしかしたらこの作品をあまり好きじゃない人もいるかもしれないけど、私は大好きです！ (2019年10月16日 7時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 桜藍さん» コメントありがとうございます。頑張って設定を考えたのでそう言って頂けるととても嬉しいです。慣れない書き方をしているのでおかしいところだらけですが.......。能力も今後明らかにしていきますのでお楽しみください。ありがとうございます。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。彼が主人公に選ばれた理由は単純にツイッターアンケートと作者の書きやすさからですが楽しんでいただいてるようで何よりです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2019年10月13日 0時
