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ゾムに声をかけられたことによって、自分が立ち止まっていたことに気付く。しかしどうしてか、足が動いてくれなかった。
部屋の中からもなかなか入ってこないショッピたちを心配する声が聞こえてくるが、それどころでもなかった。入らないのか聞いたきりゾムはショッピの行動を待っているし、中では心配されている。
彼女に続いて入ればよかったと後悔しても後の祭り。
「なんやねんはよ入ってこいや」
耳に馴染んだ声が近付いて、そのままその声の主は扉を大きく開けた。部屋の中が廊下からもよく見える。それはつまり、中からも廊下が見えるということで。
ショッピは目の前に立つ人物を、呆然と見上げた。
「え、ショッピくん？」
「……せん、ぱい、？」
知り合いなん？と後ろから声が聞こえるがそんなものどうでもよかった。やはりゾムの呼んだ"シッマ"という人物は自分のよく知る人物と同一だったのだと、やっと確信が持てた。
コネシマは呆然とするショッピの腕を引き、無理やり部屋の中へ連れていく。後ろから慌ててゾムもついて行くと、そこにはメンバー全員が揃っていた。
腕を引かれたショッピはそのまま全員が囲うようにして座っていた真ん中へと連れられ、そして放置される。一体何がしたいんだと恨めしそうにコネシマを見るが、本人は満足そうに笑っていた。
この部屋にはかなりの人数が集まっているがそれでも窮屈さを感じさせないほどの広い部屋だった。助けを求めるように視線を忙しなく動かすが、助けてくれそうな人はいない。それどころか外見や服装が個性的すぎて、もはや説明などいらないから帰してくれの気持ちでいっぱいだった。
――どうすればええねん、これ。
お互いがお互い、どちらが動くかの読み合いが続く。しかしやっぱりその沈黙を破るのも、原因を作った一因であるコネシマだった。
「そろそろ寝たいんやけどどうすんのこれ」
お前が話を進めないのか、と全員が心の中で突っ込む。じっとりとした全員分の視線がコネシマに集まるが本人は気にしていないようで呑気に欠伸をする始末。
仕方ないと口を開いたのはやはりと言うべきか、この集団のリーダーであるグルッペンだった。
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うみ - 表現の仕方とか大好きです！ついつい読むのに熱中しちゃいます。これからも頑張ってください！！ (2019年10月27日 0時) (
レス) id: c63ddd2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 初コメ失礼します。皆さんの能力設定好きです。陰ながら応援しておりますので無理をせず更新していって下さい。コメント、評価に関してはとても同感です^^ (2019年10月19日 16時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ@最近某戦争屋さんにハマった(プロフ) - コメント失礼します！、私は正直語彙力のなさから上手くは言えないのですが、評価やコメントを欲しいって思ってもいいと思います！、褒めて伸ばすって言葉もあるくらいですから！、もしかしたらこの作品をあまり好きじゃない人もいるかもしれないけど、私は大好きです！ (2019年10月16日 7時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 桜藍さん» コメントありがとうございます。頑張って設定を考えたのでそう言って頂けるととても嬉しいです。慣れない書き方をしているのでおかしいところだらけですが.......。能力も今後明らかにしていきますのでお楽しみください。ありがとうございます。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。彼が主人公に選ばれた理由は単純にツイッターアンケートと作者の書きやすさからですが楽しんでいただいてるようで何よりです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2019年10月13日 0時
