chapter*1-3...大嫌いだから、生きていて。 ページ3
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「ただ、今日の任務は行くよ。元々決まってたことだし、最後だし」
にっこりと笑った。びくりと五条が反応したような気がしたけれど、もしかして私が怒っているとでも勘違いしているのだろうか。そんなわけないのに。事実を指摘されて逆上する程、子どもでもないんだよ。
任務が終わってから辞めますと言えばいっか。そう考えて、立ち上がる。釣られて五条の視線が追ってくるのがわかった。
「最後の任務だから、気合い入れなきゃね」
「……おい」
「大丈夫だよ、終わったらちゃんと挨拶に来るから」
「おい!」
「じゃあね、行ってきます」
まだ任務まで時間はある。けれどこれ以上どんな顔をしてこの場にいればいいのかわからなくなって、それだけを残して立ち去った。
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希乃夏(プロフ) - pixivでも見させて頂いていたものです!!占いツクールでも公開してくださりありがとうございます!!更新頑張って下さい!! (2021年3月22日 12時) (レス) id: 1e5270c5a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仁篠。 | 作成日時:2021年3月22日 11時