頁〈肆拾玖〉 ページ15
目を覚ますと、茶色の柱のが目に入った。
体にはフワフワした布が掛けられてて
凄く暖かくて居心地がいい。
横に目を向けると、真っ青に広がっている
ここがどこだか全然分からない。
死んだ後の世界？
こんなに居心地のいい場所なんだ。
何ならもっと早く…
＿＿コンコンっ、ガチャ…
見知らぬ男が部屋に入って来た。
黒い大きな服を身に纏って、頭がつるつるで。
男「おや、目が覚めましたか？」
男はそう言いながらあたしの顔を見た。
男「矢張り、顔色が良くないですね。これを御食べなさい。元気が出ますぞ。」
そう言って渡されたのは、黒っぽいパリッとしたものが巻かれてて、中が白い塊の物。
「………これ、何…？」
「それはおにぎりですよ。さあ、お食べ。」
死んだ後の世界ってこんなに優しいんだ。
おにぎり、を口に運んだ。
凄く美味しかった。
生きてる間じゃ味わうことが出来なかった
味もこの満たされる幸せも。
普通の子達なら、きっと当たり前なんだと思う
けど、あたしにとっては特別だった。
美味しくて、幸せで、嬉しくて、
気づいたら、涙を零してた。
何でかは全然分からなかった。
悲しい時、辛い時、痛い時しか出なかった涙が
こんなに嬉しい時に出るなんて。
男「沢山食べなさい。誰も取ったりもしませんから。」
男は沢山のおにぎりをくれた。
中身はいつも違くて、
毎回教えてもらった。
梅、鮭、昆布、おかか…
どれも美味しかった。
暖かい飲み物ももらったら
お腹いっぱいになったからか
そのまま眠りにおちた。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←頁〈肆拾捌〉
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美夜♪ - マイさん» 閲覧&コメントありがとうございます！応援コメほんと元気貰えますね！更新頑張りたいと思います！これからも、よろしくお願いします！ (2017年6月28日 0時) (
レス) id: 52552c96b7 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - とてもこの小説好きです！更新楽しみにしてます！！！ (2017年6月27日 21時) (レス) id: d52c5ff78b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美夜♪ | 作成日時：2017年6月11日 13時
