弐拾柒 ページ30
花開院 真斗side
皇 Aの両親には聞いてはいたけど…やっばり強いなぁ。油断の隙もあらへんわぁ
それに、今回は退治やない。あくまで、時間稼ぎがメイン…下手に攻撃できへんのも苦戦してる要因。
月夜「どうしましたの?防戦一方ですわよ」
?「そうなの?なら、俺が殺してあげようかー?」
ゆら「なっ、誰や!」
光「あーーーーー!お前っ!」
輝「光、よそ見するな!」
月夜「……つかささん」
つかさ「イヤだなー君にそんな呼ばれ方するなんて……不愉快だ」
そんな状態のところへ何処からか少年が現れた。助太刀してくれるみたいやけど、本来なら払ってしまう対象…や。真斗の目には少年から、夥しいほどの黒いモヤが溢れ出ていた。
真斗「…助けてくれるんは助かるんやけど…殺したらあかんからね?」
つかさ「大丈夫、大丈夫!」
真斗「ちょ、まちぃ!」
警戒しながら、殺さないよう伝えると一瞬キョトンとした顔をした後笑顔で、月姫様のところへ向かっていった。ややこしゅうなってきたな…
ゆら「兄ちゃん。あれえぇんか!?」
同じく後方で術を飛ばしていたゆらが訪ねてきたが…えぇもなにも
真斗「警戒だけはしといてな。あれは、ゆらもわかると思うけどこんな状況じゃなきゃ払う対象や」
ゆら「わかった!」
今はそうするしかない。こちらの思惑が知られるわけにはいかん。
✳
寧々side
いつも通り、放課後花子くんとAさんがいる旧校舎女子トイレに向かった。
寧々「えぇーーーー!今日、Aさんいないの!?」
花子「うん。ヤシロも聞いてたでしょ?」
寧々「聞いたような聞いてないような…」
花子「はぁ……Aは少年と花開院って言う陰陽師の所へ行ったよ?学校内にはいるだろうけど、いっちゃダメだからね?」
寧々「花子くんも何処にいるかまではわからないの?あんなにAさんを好きだからてっきり心配で白杖代をつけてるものばかり」
そっか。今日だったんだ!早くAさんたちが帰ってきますように!でも、本当に意外〜
もう、習慣付いている掃除用具入れからモップやら何やら取り出しながら花子くんに聞いていた。
花子「あーそれなんだけど…ちょっと帰ってくるのが遅いから迎えに行こうかなって★」
寧々「うん、うん。大事だよね……うん?迎えに??」
花子「そう。迎えに行くよね?ヤシロも」
なんでもないように、花子くんはそういった。
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あかり - 面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年5月31日 0時) (レス) id: 0c79b72284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2020年4月5日 22時