悪魔の落とし子

18.クワンックワンッ ページ19

ピケロとたわいもない話をしてる間に先生らしき人が来た



『誰だろ』


ガ｢魔生物担当のストラス・スージー先生でござるよ｣


『ほぉ』


スージー先生なんだかふわふわした見た目でとても可愛らしい印象


ス｢ふいっ魔術授業でぇす｣


癖なのかふいっと話す前に出す声に頬が緩む


可愛い……



ス｢特殊な苗に手をかざして〈クワンックワンッ〉｣


そうスージー先生が言葉を唱えると小さな苗がグクグとのびて綺麗な花を咲かせた


『きれい！』


ス｢自分の魔力を"形"として見る！コツは頭の中にある"完成形"を思い浮かべることでぇす｣



がんばってね！と先生の言葉にみんなは次々に花を咲かせていく



んー。どうしようかな


私はおじいちゃん曰く魔力はある


だから頑張れば花は咲かせられるはず


『どんな花にしようかな』


みんなが咲かせた花に盛上がる中入間はぽつんと苗を見つめていた



『ねぇ入間、入間だったらどんな花にする？』


入｢花かぁ〜あったかい色でふわふわした花がいいかな｣


ふわふわしてて暖かい色か


まるで桜みたい


『それいいね！じゃあ私は違うものにしないとね！その花は入間のアイデアだしね！』



珍しいのにしようかな



入間が暖かい色の花にするなら私はクールでかっこいい色



綺麗だけど棘があって容易には触れない綺麗な花



『クワンックワンッ』



そうイメージして言葉を唱えると



入｢うわぁ！青い薔薇だ！｣



『やった！上手くいった！』



濃い青色の薔薇は触れたらちってしまうのではないかと言うほど儚く綺麗だった



ク｢おぉ！！！Aちんのお花きれい！｣


ア｢なんと美しい！｣


ス｢見事な色ですね〜A+です｣



褒められ慣れてない私は高い評価を貰えたことにニヤけが収まらない



『ふふっ凄いでしょ』


そう微笑むとリードくんとカムイくんは倒れジャズくんは鼻血を出した



『え！大丈夫！？！』


ス｢ふいっ青春ですね〜｣



倒れた2人に駆け寄って声をかけていると背後からものすごい光がさした



『今度は何！？』


光の元を見るとそこには入間がいた



『え、入間！？』



入間の苗は光り輝きぐんぐんとのびて



のびて



のびまくって




『ちょっとまって…でかっ』



ドゴォォ



天井を突き破り



これまで見た事もないような見事な"桜"が咲いた

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