悪魔の落とし子

17.大注目 ページ18

次の日になり目の前で目を瞑り静かに馬車に揺られる入間


そう。馬車に



ﾊﾞﾊﾞｰﾝ



オ｢入間様、A様のおなーりー!!｣



ﾊﾞｻｯと赤いカーペットを敷いてどうぞと道を作るオペラさん


入｢どうぞでなくッ!!!｣



あれほど目立っちゃダメだって言ってたけど



『目立ちまくりだねぇ…』



さすがの入間も冷や汗かいてるや


お｢はい鞄！とー…入間くんAちゃん専用電話！買っちゃった♡｣


鞄と新しく買ったという携帯を渡してくるおじいちゃん


『ありがとうございます！』


携帯はあれば便利だし持っておかない手は無い


『よかったね入間！…あれ？』


隣にいると思った入間はいつの間にか姿を消していた


逃げ足はやいな


何処いった？？


お｢入間くーん？｣


おじいちゃんと一緒に探すも上手く影を隠している様子


『見つからないな』


逃げられたか！そう思った途端



？｢何をするか貴様！｣



少し奥の方でアズくんとクララが騒いでいるのを見つけた



オ｢絨毯返してください｣



さっきまで道に引いていた絨毯にぐるぐる巻きにされたクララを追いかけてか


オペラさんまでその輪の中にいる


周りの生徒もそのカオスな状況を見て笑ってる



『大注目だね』


私はそっとさっき貰った携帯電話でカシャりと写真を撮った


その後なんとか入間たちと合流し魔術授業を受けに植物塔へとやってきた


名前の通り辺りには植物が沢山ある



自由席だったため何となく入間の前の位置に立つ



隣にはアガレスくんとガープくん



『よろしくね〜』


ピ｢ふぁ〜｣


ガ｢よろしくでござる！｣



入間はアズくんと喋ってるし今はアズくん、クララ以外にも友達を作らないと！



そう思ってまずは隣にいた眠そうなアガレスくんに話しかけた



『ねぇアガレスくんって下の名前ピケロって言うんだっけ？』



ピ｢そうだけど何？｣



アイマスクをしているせいもあってちょっとだけ壁を感じる…


『いや、なんか可愛い名前だなって思って！』



ほら、ピケロって可愛くない？響き的にも！



『私好きだな！ピケロ！』



つい呼び捨てで呼びたくなっちゃう！そう言えばアガレスくんは耳まで真っ赤にした




ピ｢ばっ！ばかなの？！まぁ好きに呼べばいいんじゃない？｣///



『ほんと？じゃあピケロって呼ぶ！』



赤くなっている理由なんて知りもせず



ただ友達が増えたと喜んだ



ガ(魔性でござる……)

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