悪魔の落とし子

10.モニター鑑賞 ページ11

開始早々ゴールしてしまった為何もすることがない



暇だ



暇すぎる！



先生はずっとモニター見てるし…



『失礼しまーす…』



先生の邪魔をしないよう隣に体育座りして同じようにモニターを見る



『あ、アズくんだ』



モニターには怪しげな花を焼き払うアズくんと蛇のようなドラゴンがいた



『すっごい！』



先生の邪魔をしないようにと思っていたのにあまりの凄さにはしゃいでしまう



『あ！しかもクララ背中に乗ってるし！あれいいの！？反則じゃないの！？』



カ「粛に！」



いつの間にか声が大きくなっていて隣にいた先生にものすごい顔で睨まれた



『すみません…』



もう怒られたくない…あの人ほんと怖い…



二度と怒られまいと今度こそ静かにモニターに目を向けた



中「金剪(かなきり)に侵入者あり！！」



『ん？』


あれって教室にいたでっかい人…


中継している黒い生き物？がブザーのように叫ぶ



カ「サブノックやはり行ったか。年に1人はいるのだこういうバカが」




そう言ってカルエゴ先生はサブノック・サブロとかかれた名前を名簿から消した




大丈夫だろうか彼は…



気まずい雰囲気の中喋ったこともない彼が心配だった





それからカルエゴ先生と話すことも無く次にゴールする人たちをひたすら待った



そろそろ誰か来るかな？




そう思って当たりを見渡す



？「入間様〜A様〜」




遠くの方でそう名前を呼ぶ声が聞こえた



あ。これは絶対アズくんとクララだな



そう思い、声のする方を見た




ア「やはりA様！1位で在られましたか！」



さすがは入間様の妹だと褒め称えられる



なんか偶然なっちゃった1位なんだけどな…


それでも凄いと目を輝かせながら褒めてくれるアズくんに少し気分がいい



ア「そして、入間様はいずこに？」



私を褒めちぎったあと入間が居ないことに気がついたアズくん



ク「あれ？入間ちいないね」



アズくんの背中から降りてクララもそう言う



なんか普通にしすぎてるけどクララやっぱりずるいよね？



でもまぁそんなことは口にはしない



『そういえば入間モニターにも写ってなかったよ』



3人でどこに行ったのだろうかと首を傾げた



その後も続々とクラスメイトがゴールへとたどり着き残すは入間とサブロくんだけだった

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