幼馴染なはずだった【佐野万次郎】

9.まさか ページ10

料理を作り終えていざリビングで集まっても



マ「うま！！！」



子供みたいに目をきらきらさせてさっきのことも私だけがおかしくなってるようだった





次の日になりまさかの事態が起こった




？「あの、良かったら付き合ってくれませんか！！！」




マイキーとドラケンとエマと下校中見知らぬ人に大告白された


『え、私？』



知り合いでもない


エ「で？どーするの！？」


乙女モード全開のエマと


ド「……!」


どこか恥ずかしそうなドラケン




マ「……ん？あ、やっぱり！！！サトウだろお前！」



彼をじっと見つめそう叫んだマイキー




『知り合い？』




マイキーいわく低学年の時小学校の同クラスにいたが途中で転校したらしかった



マ「お前帰ってきたんだな！！」


バシバシと背中を叩かれるサトウくん



サ「まぁーね」




私が呆然としているのを見てサトウくんは私の手を取った



『え！？！』


サ「急にごめんなさい！でも、俺本気なんです…だからもし良かったら連絡してください」




そう言って私の手の中にLINEのIDが書かれた紙をおいて去っていった




エ「さすがA。男が放っておかないねこの美貌」



『ちょっとエマ！からかわないで！』




正直戸惑ってはいるけど他人に好意を向けられて嫌になる人はいない


マ「……」



ド「じぁ俺帰るわ」



たまたまドラケンと分かれ道のところまで来ていたのもあってドラケンは帰ろうとする




うわぁ！3人とか気まづい！



エマはいいけどマイキーなんか気まづい！


そう思っていると



マ「ケンチン。俺もそっち行く」


ド「え、まぁいいけど」



しばらくの沈黙が続いた後


ドラケンがじゃあと言うとマイキーとドラケンは私たちに背を向けて歩いていった




エ「なんか変なの〜」


で！どーするー？と興味津々なエマにさっきの紙を指さされる




『どうって…』



まだサトウくんのこと全然知らないし


なんならサトウって漢字も佐藤なのか佐東なのかも分からない



ましてや下の名前も知らない




いつもの私なら断ってたかもしれない



でも、この時の私はとにかくマイキーに対する不思議な感覚を忘れたかった




意地なのかもしれない




『追加するよ』




LINEを開いてよく知りもしないサトウくんを友達に追加した





・佐藤賢治
マイキーと小学生の頃同クラス
その他はストーリーで！

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