幼馴染なはずだった【佐野万次郎】

47.ジンクス ページ48

8月も終わり9月




特に何も無く、体育大会があるくらいだ





『こんな暑い中体育大会なんてやりたくないのに』



エ「いいじゃん！青春だよ？！うちは絶対にドラケンのハチマキと交換する！！！絶対！」



そう学校に行く前から意気込むエマ




私たちの学校ではジンクスがある



それはエマが言っていたようにハチマキを交換するとその相手と永遠に結ばれる



そんな信憑性のないジンクス



学年ごとに色が違う



私たち３年は赤


2年はピンク


1年は白



体育大会が始まって早々クラスのカップルたちが交換してたのは言うまでもない




グラウンドにテントがはられその下にそれぞれの学年がレジャーシートを引いてかたまる



私は体力皆無だし体育は好きじゃない



だけど




マ「ケンチン。今回もどっちが多く1位取れたか勝負だからな！」


ド「あたりめぇだわ」



いつもだるいだるい言ってる2人が体育になると燃える



『同じチームなんだから勝負する必要ある？』


ドマ「「ある！」」



Aちゃんと見とけよ！なんて審判役までさせられる



面倒くさいったらありゃしない




エ「ケンちゃん！」



2人が火花を散らしてる中エマが駆け寄ってきた



ド「おぉエマ」


なんだよってマイキーがつかみかかってくるのを片手で抑えながらエマの方を向くドラケン



頑張れエマ



ジンクスなんて信じてないけど


エマが可愛いからつい応援してしまう



エ「あのね、もし良かったらなんだけど…」


ド「？」


モジモジじれったいエマ



あぁ〜もう！焦れったすぎる！



『ドラケン！エマがそのハチマキ交換したいって』


エ「え！Aちゃん！」



顔を赤くして焦るエマ



エ「えっと違うの！」


必死に誤魔化そうとする



別にいいじゃんそのまま交換しちゃえば


ド「違うのか？」



ほらドラケンだって満更でもなさそう



エ「違うく…ない」



うんうん


そうして2人は恥ずかしそうにハチマキを交換した



いいねぇ！！可愛いよエマ！



マ「ハチマキなんか交換して何になんだよ〜」


つまらなさそうなマイキーはいつもの事か



『マイキーにはわかんないよ！お子ちゃまだからね』


そういうとは？？って切れてくるから全力で無視した




しばらくして開会式が行われ各学年プログラムに沿ってそれぞれの種目の準備をした

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