幼馴染なはずだった【佐野万次郎】

4.たまに優しい ページ5

『ただいまー』

マ「ただいまー」



エ「おかえり！」


先に帰っていたエマにどら焼きを貰ってそのままマイキーの部屋に行く




『はぁ〜つかれた』



ソファーにダイブして寝転がると目の前ではマイキーが制服を脱いでいた





『…相変わらずいい体してんねぇ』




腰は細いし腹筋割れてるし



思わずまじまじとみてしまう




マ「Aの変態」




そう言ってニヤリと笑いながら部屋着に着替える姿に少しだけ動揺した




「うるさい！！」




いい体してるあんたが悪い！！なんて1人で突っ込みながら



私も制服がシワになるのが嫌でマイキーに服を借りてそれに着替えた




『みるなよ』




マ「お前の体になんか興味ないね」



そう言って興味がなさそうに漫画とどら焼きをもってベッドに横たわった



少しは動揺しろよとも思うけどこれもまぁ日常茶飯事のこと過ぎて慣れてしまっているのかもしれない




まずエマのを借りろって感じだけどね！移動するのも面倒くさくて…




着替え終わると私もベッドに腰かける




『ねぇ〜眠い』



マ「寝れば？」



私に目を向けることなくそう言うマイキーの横に寝転がって枕に頭を置いた



すると



マ「んじゃあ俺も寝ようかな」




いつの間にどら焼きを食べ終わったのか漫画を閉じて私から枕を奪って布団を被ったマイキー




急に枕が取られたことで頭がガクンと落ちる



痛いわ！



どうせわざとだろう



イラッとして右横にいたマイキーの手を取り頭の下を引く




いわゆる腕枕だ




マ「あ？重いんだけど」




『おやすみ〜』





そんな言葉は聞き流して私は目を瞑った




起きた時腕でもしびれとけ！




マ「うぜぇ…」





そう言いながらも結局私が目覚めるまで彼の手は私の頭元にあった







マ「あぁービリビリする」



『ありがとね〜』




うざいしわがままだけどたまにこうやって優しい





これってギャップってやつなのかな？

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