ヘアゴムが68個 ページ21
『私は喧嘩が強いわけじゃないけど…私は強い！』
そう言ってくれたのは場地くんじゃん
(場「っははっやんじゃん！お前つぇーな！」)
昔そう言ってくれたのは場地くんでしょ？
『何があっても私は大丈夫だから。だから離れないでよ』
絶対に離れたりなんかしない
そばに居るから
場「お前…まじでばかだな」
そう言って下を向く
ねぇ場地くん
私の声届きましたか？
『場地くんだけには言われたくない』
場地くんはゆっくり顔を上げて私に抱きついた
一瞬しか見えなかったけど目から涙が零れ落ちているようだった
場「ごめん。ひでぇこといっぱい言った」
『うん』
声が少し震えている
場「これから大変なことになると思うし、Aに危険が及ぶかも分かんねぇ。それでも…」
さっきよりも一層強く抱きしめる場地くん
場「一緒にいてくれるか？」
たった一言
でもそれがずっと欲しかった
『当たり前だばか』
もう泣きすぎてもう出ないと思ったのにまだ出てくる
場「Aってキレると口悪くなるよな」
そう言って笑ってくれる場地くんが今目の前にいる
『誰の影響だろうね』
それだけで幸せで嬉しくて
誤魔化すように場地くんの頬をつねった
場「いってぇ！！」
その後久々に手を繋いで私の家まで送ってもらった
場「あのさ、一緒にいてぇとは言ったけどまじで危険だからしばらく会えねぇと思う」
分かってたけどやっぱりそう言われてしまうと寂しい
場地くんはそんな顔すんなって私の顔を手で包んでくれる
『我慢するからさ、絶対何が何でも生きて私のところに帰ってきて。じゃないと呪うから』
どんな形でもいい
一緒にいられるのなら
無事に帰ってきてくれるのなら
それでいい
場「Aが言うと洒落になんねーな」
そうやって笑いながら私の頭に手を置いて
場「呪われたくねぇーからちゃんと帰ってくる」
触れるだけの優しいキスをした
その日からたしかに学校での距離とか縮まったわけじゃないけど
授業中に目が合えば見すぎだと口パクしてきたり
休み時間や下校時にすれ違えばそっと頭に手を置いてくれた
だからそこまで寂しくなかった
でも、10月下旬
場地くんはあまり学校に来なくなった
干渉はしないと決めていたから連絡もしなかった
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萬月(プロフ) - ゆっちさん» そういっていただけて光栄です！ (7月17日 2時) (
レス) @page44 id: 5ab6332742 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 素敵な文章で、キュンキュンしながら一気に読んでしまいました！ (6月7日 18時) (レス) @page44 id: 2308d906a0 (このIDを非表示/違反報告)
萬月(プロフ) - みーさん» ありがとうございます〜😭！それは萌えるシュチュエーションですね！！ぜひやらせてください🥰 (2021年11月15日 10時) (レス) id: 5ab6332742 (このIDを非表示/違反報告)
萬月(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» コメントありがとうございます！！いいですねぇ😊すごく助かります！！自然に持っていけるように順番通りには行かないかもしれませんが必ずそのお話に持っていきますね！ (2021年11月15日 7時) (レス) id: 5ab6332742 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 泣けました〜〜ほんと素晴らしい作品ありがとうございます(T_T)番外編で、落ち込んでる夢主を場地さんが甘やかすお話見たいです… (2021年11月13日 2時) (レス) @page29 id: 9cd12cdcb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萬月 | 作成日時：2021年10月22日 6時
