仲間に裏切られたから復讐してやろうと思う。 【東リベ】

一族の当主 ページ15

Aside
「それにしても、一族の当主になる者がこんな女とはな」

「躾がまるでなってない。汚い女だ」

「困りますよ。こんな礼儀作法も分からないような子供を一族の当主にされては」

年に2回、一族の老いぼれ(年寄り)共が開く会議がある。

一族の現当主は月宮家。

分家として、星宮家、花宮家、蟲宮家、骨宮家、毒宮家、夢宮家、雪宮家……。

数多くの分家がある中で特に老害と呼ばれるのが星宮家、毒宮家、夢宮家。

『これは我が分家だとは思いたくないわね』

夢宮「何を言うか、この小娘が！」

星宮「目上の者を敬えんのか！」

毒宮「誰のおかげで貴様がここまで成長できたと思っておるのだ！」

うるさい老害共が。

『文句があるならこの座を奪いに来れば良い。貴様ら如き老害にこの当主の座が揺らぐものか』

私は椅子から立ち上がり部屋の襖を開けた。

星宮「待たぬか小娘！まだ話は終わっておらんぞ！」

『………この家では私がルールだ。老害如きに私が従うと思うなよ』

パタンッ

襖を閉めて私は自分の部屋に向かった。








南雲「またやらかしたんですか？」

『彼奴らの話が長いからよ』

着ていた着物の帯を取り着物を脱ぐ。

『老いぼれ風情が。現当主である私の命令に従えないならその地位を奪ってやる』

？？「これこれ、そんな物言いは良くありませんよ」

『おばあ様！』

おばあ様、私に当主の座を下さったお方。

祖母「またあの子達になにか酷いことを言われたのかい？」

『そうなの！聞いてよ、おばあ様』

祖母「はいはい。お話を聞きましょうね。南雲のお話も聞こうね」

南雲「ありがとうございます、きよ様」

おばあ様はどんな人にも優しい。

『おばあ様酷いわ！私のお話を聞いてよ！』

祖母「はいはい、順番ね」

そう言うとおばあ様はニコニコして私達の話を聞いてくれた。

分家→←未来という名の

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