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目的地は高層ビルの15階。
こんな所が本部とかスパイ半端な…。
いや、それより今はAだ。
てか、何にも出来ない普通の大学生の男がいつ殺されても可笑しくない場所に乗り込むってな大丈なの…?
とりあえずエレベーターに乗って、部屋の前まで来た。
勢いよく扉を開けると、真ん中には椅子に縛り付けられたAと、その目の前には親分だか何だか分からない人。その横にはスーツを来た人達。
Aの服装は白のワイシャツにパンツ、黒のコートを着ていた。それが仕事服ってやつなのか…
一斉に俺の方を見て、Aが叫んだ。
「ジェヒョン…!! 来ちゃダメ!逃げて!」
DY「Aは黙ってて。」
「……痛!」
確かこいつは…、ドユンさんだっけか。
Aの頬を平手打ちした。Aの口は切れてて血が滲んでる。
女の子になんて仕打ちをするんだ。
『Aを離せ!』
DY「嫌だね。この女は掟を破り、約束も破った。よってこの女もお前も抹消しなきゃならない。」
『そんなの関係ない。』
DY「おい誰か。こいつ抑えとけ。」
『……ちょ、離せよ! おい!』
「ちょっと、ジェヒョンは殺さないって言ったじゃない!」
DY「予定変更♪」
Aを助けに来たはずなのに、呆気なく形勢逆転。ほんと俺何してんの…。
ロープで手首を縛られ、部屋の隅に放置された。
DY「お前もこの女の罰を見てるといい。」
『…! やめろ!』
ドユンという奴が、銃をAに向けて構えた。
俺は思わず目を瞑った。
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作者名:Jane | 作成日時:2017年2月5日 21時