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A視点
あんじゅさんは、それから静かに自分の家に戻った。
・・・そこまで、散々ためらってでも、言いたく無いことだったんだろう。
私も・・・諦めた。
これ以上模索しても無理だと勘づいたから。
しばらくして、私はいつもの道に出た。
住民たちが家から顔を出す。
で、互いにあいさつする。
これも、いつもの風景。
住民「おはよう」
『おはよう』
住民「今日も元気ですな〜」
『えへへ。あ!前はありがとう!』
この街では全てが平等で、全てが公平になっている。
誰かが意図的にやったとかじゃなく、昔から普通に。
自然の成り行きのように。
この街にいる人たちは、どんな生き物にも優しくて、明るくて・・・。
例えば・・・一ヶ月ぐらい前かな?
この世界に「災厄をもたらす精霊」が迷い込んできちゃって。
本来あの子は別の「魔世」にいるべきはずなんだけどね?
それで、道端で弱ってたら、たまたまそこを通ってた人が助けてあげたんだって。
「災厄をもたらす精霊」だってその場でわかったらしいのに。
でもそれからその家はなんともなくその精霊を介抱して、魔世に帰してあげられたんだって。
ね?ここの人たちはみんな優しいの。
だから、「この街の人が起こした」事件なんて昔から今までで一つもない。
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雫 - 凄い好きなのに、低評価押されすぎじゃない…??こっちが悲しい。 (2020年1月12日 2時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 一体何が…(^ω^)オリジナル作品で一番良いやつだと思うのにいいいい (2019年12月4日 11時) (レス) id: 91cf9d3e46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名前のない孤独 | 作成日時:2019年6月23日 18時