【呪術廻戦】圧縮系呪術師【男主】

# ページ29

＊


あの後二度ほど連絡があった。


一度目はこれからの行動予定について。

悠仁に重要参考人の監視を継続してもらい、七海さんは要請を受けてくれた術師と合流して再び下水道に戻って特級を探す。といった内容。


二度目は監視に向かった悠仁の方で不足の事態が起きた事。
恐らく特級もこちらに居る。自分もすぐに向かうが、浅葱くんも直接現場に向かってくれ と。



神奈川に入ってからも車をとばしてくれた新田ちゃんのおかげで、もう現場の学校に着くところだった。



新「着いたっス浅葱くん！…て、マジに帳が…」


『ありがとう新田ちゃん！危ないから少し離れた所で待機してて！！生きて帰れたら迎えお願いします！』


新「縁起でもないこと言わないでほしいっス！って、あ！浅葱くーん！！」




新田ちゃんには申し訳ないが緊急のため、言いたいことだけ言って車を降りた。


朝の会で全校集会でもやっていたのか、体育館らしき建物に大人数の気配が感じ取れた。

そして同時に大きな呪力の気配も。
しかも十中八九、体育館に向かっている。


他に悠仁の呪力と、見知らぬ呪力も感知したが、そちらは拮抗しているようだし放っておいても問題ないだろう。

優先するべきは特級の討伐と非術師の安全確保…！



＊


体育館の入り口から中を覗くと、既に特級らしきヤツが非術師に手を伸ばしているところだった。

戦力を増やすつもりか…！？


阻止する為に咄嗟に術式を発動させ、特級ではなく"特級が触れようとしていた学生を"キューブに変換した。


…特級をキューブにするにはさすがに時間がかかるからな。



真「あれ？人間が小さな箱になっちゃった。俺まだ触ってないよね？」


『それやったの俺だよ。お前が"魂の形を変える術式を持った呪霊"か？』



無闇に改造人間を増やさせるワケにいかない。
会話で気を引いてタゲを俺に向けなければ…。

最悪は奥の手があるが、出来れば使いたくはない。


＊

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