俺、ただの人間なので。

2つの聖杯と隠された愛 ページ6

煌めくシャンデリア

美しいドレスに身を包む女性たち
格好よくキメた男性たち

日本人だけでなく
イタリア・アメリカ・フランス・・・・


ただのパーティーではない
全支部の上層部の人間が集まっているのだ


より煌びやかに見えるだろう





花京院「それらしい人はいませんね」

承太郎「あぁ、従業員に怪しい奴がいないかも
　 全て確認した

　 勿論、”清掃員”もな」



フッと笑いながらシャンパンを
喉に通す




花京院「しかしあの2人、何故忍び込むほど
　 海から引き揚げられたとか言う聖杯が見たかったんでしょうかね」


そんな問いに承太郎はため息交じりで



承太郎「さぁな・・・・でもあの聖杯
　 ”何か”妙だぜ」



帽子を深くかぶりなおし
遠くにいる徐倫たちに目を向けながら言う


花京院「妙？
あれの何が妙なんです？」



花京院は遠くに鎮座する聖杯を
不思議そうに見つめる



承太郎「いや、見たがそうじゃねぇ
　 見た目が妙なんじゃなく・・・・

　 あの聖杯を取り巻く”人間”が」




そう言いかけた時
徐倫の持つグラスがキラリと光る



花京院「どうしました？承太郎」




青く、はたまた黄色に
ピカピカと光り続けるそのグラスに
徐倫は気付かずに友人たちと笑いあっている



嫌な予感が、承太郎の頭によぎる



そしてその予感は




承太郎「徐倫！！！」



徐倫「・・？？
なにｙ」




当たってしまう

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