俺、ただの人間なので。

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時は過ぎ
パーティー当日となった2人は
忙しなく仕事を片付けていく




ﾏﾒｶﾞｼ「ねね、ホテルの清掃員の制服手に入れた？」


『向こうで拝借するから大丈夫』



昼にも関わらずまだ昼食も取っていないからか
Aは何本目かの煙草を吸う



ﾏﾒｶﾞｼ「向こうの防犯はザルだったよ
　 直ぐにハッキングできると思う」


『・・・・・そうか、』



そう返事をするとデスクに散らばる
大量の書類を眺める



『なんでこんなに書類があるんだよ
しかも全部任務の事後報告

これなんて3か月も前のだぜ
どうなってんだ』



上司に朝から渡された大量の書類を
今日までに出せというのだ



(誰かの意図を感じる・・・)




昨日までは普通の仕事量だった
なんなら暇だった


なのに、何故今日？
こんなに書類があるのならもっと前から
渡しておくべきだ




(作戦を、聞かれてた？)


バッと扉の方を見る



いや、人の気配とかあるだろ



ﾏﾒｶﾞｼ「どうする？
　 どうせ聖杯だってお披露目した後は
　 こっちに来るんだろ？

　 それを待とう」


『それじゃ遅いんだよ！！！！！』




ｶﾞﾁｬﾝとコップが割れ
コーヒーが散乱する



ﾏﾒｶﾞｼ「な、なんだよ
　 そんなに聖杯に思入れあるのぉ？」




『・・・いや、』




息を整え、煙草を咥える




『なぁ、マメガシ』




吐いた煙草の煙が天井につき
そのまま部屋に充満していく




ﾏﾒｶﾞｼ「なに？」





『お前今から言う事、黙っててくれるか』




何時にもまして真剣な顔をするAに
何も言わずコクンと頷いた

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