俺、ただの人間なので。

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『それは内緒だ

でも、分るだろ？
日本支部に全支部のお偉いさんが集まるんだ

こんなチャンス、滅多にねぇ


だから、俺は仕事を抜け出して
パーティーへ行くつもりだ』



そう言うとマメガシは
頭を左右に振り、不思議そうに腕を組む



『で、これにはお前の助けが必要なんだよ』


ﾏﾒｶﾞｼ「・・・・・あぁ！！！！！
　 そうだよ！！Aが面白い話とかする時
　 決まって頼み事だったよなあぁ！

　 俺やだよ！？いつもバレて怒られるの
　 俺だもん！」


『話聞いたんだからもう共犯なんだよ
諦めろ、マメガシ』



ﾏﾒｶﾞｼ「えぇ〜！やだよ・・・」



何て言いながら協力するしかないのか
地図は？と聞いてくる


『これだ』



取り出したのは
有名なホテル ロイヤルパークホテルの
見取り図である


『ここの最上階だ
恐らくガードマンがいるはずだから

清掃員として入る
そうすりゃバレねぇ』


ﾏﾒｶﾞｼ「来週・・・は、無理だよ
　 全部仕事だ」


『だから”抜け出す”んだよ』


赤ペンで地図に印をつけ
潜入するルートに線を引いていく


『マメガシはホテル近くに車止めて
インカムで指示して欲しい』


ﾏﾒｶﾞｼ「また監視カメラハッキングすんのぉ？
　 あれ大変なんだよぉ・・・」



『頼むよ
1回だけでも見てみたいんだよ

”海から引き揚げられた聖杯”をよ』




ﾏﾒｶﾞｼ「・・・じゃあ写真撮って僕にも見せてよ
　 さっき見せてもらった写真古かったしさ
　 画質良いので見たい」



『今回も交渉成立だな』



ﾏﾒｶﾞｼ(うぅ〜ん・・・)




Aは内心何を思っているのか
分からないマメガシはただ唸るだけで

嬉しそうに話すAを止めず
ただただ話を聞くだけであった










「＿＿＿＿らしいですよ、承太郎」


「・・・・やれやれだぜ」





全て聞かれていたとは露知らず




『よし！これで行こう』



Aは嬉しそうに笑った

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