カスミソウ Ⅱ (ページ2)

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・ユジンside ページ2

その光景は、見ていられるものじゃなかった。

大好きなAが、Aのことをよく知りもしない人から
ひどい言葉と物をを投げられているのなんか
見ていられなかった。

もちろんその光景は僕らが見てるスクリーンにも
写されて、、Kグループの部屋も凍りついた。

ギュビン「……は？」

ドスの効いたギュビニヒョンの声だけが
部屋に響いた。

ジウン「っ…なんだよあれっ…」

僕はなんだか声を出すこともできなくて
ただただ、熱くなった目頭から涙が出てあふれるだけだった。

Aがどんな思いでここにきたか、、
どれだけのものを背負っているのか、、

それすらも知らないくせに彼女を傷つける言葉を発した
その人にとても腹が立つ。

そして今ここで守ってあげることもできない自分にも
腹が立った。

Aを傷つけたあの人は、、、
僕のスローガンを持ってた。

だから尚更Aに申し訳ない。

だけどAは何事もなかったかのように
自己紹介を再開した。

会場の人や僕らを心配させないように
「大丈夫」だとも言った。

だけどねA…僕には分かるよ

それが強がりなんだってこと。
ほんとは今ものすごく不安なこと。

彼女は僕よりも明るくて僕よりも度胸がある。
だけどほんとは、誰よりも弱いんだ。

KTLのパフォーマンスが終わったあと
急いでスタッフさんのところに行って絆創膏をもらった。

もしかしたらAが怪我をしてるかもしれないから。