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さっきの無理している顔が忘れられない。
次はいつ会えるんだろう。
少し夜風に当たりたくて、タクシーには乗らずに私は隆二くんのことで頭がいっぱいだった。
.
.
突然、グイッと引かれた腕。
「きゃっ・・・・」
急なことでビックリしてしまって、こけそうになるのを受け止めてくれた。
「隆二・・・くん?」
そこには、私の思考を占領していた彼。
隆二
「このまま・・・別れるのは嫌だったから。
待ってって言っても、名前呼んでも振り向いてくれないから・・・。」
「え・・・全然気づかなかった。
ごめん、考え事してて・・・。」
隆二
「・・・それ、俺達のこと?」
「・・・うん。」
隆二
「そっか・・・。
ここで話してたら見られちゃうから、ちょっとついてきて。」
私は周りにバレないように、隆二くんの少し後ろを歩いた。
私の家からさほど遠くないマンションの前で隆二くんは止まった。
「ここって・・・」
エントランスを通り抜けて、エレベーターに乗った。
「あのっ、ここって・・・」
隆二
「俺んち。
ごめん、この時間からゆっくり話せるとこって、思い浮かばなくて。」
「あ・・・そうだよね。」
初めましての隆二くんの家に少し・・・いやかなり緊張しながら、リビングに通された。
お茶を持ってきてくれた隆二くん。
隆二
「ごめんね、急に。
だけど、このままじゃいけないって思ったから。」
真剣な顔にドキドキする。
「私も・・・話したかったから。」
お茶を一口飲んで、隆二くんは話し始めた。
隆二
「俺、三年ぐらい大丈夫だって思ってた。
気持ちも変わらないから、Aちゃんの夢を応援しようって。
それに、俺もまだまだだから、今はこれでいいって言い聞かせてた。」
「うん。」
隆二
「最初は良かったんだ。
夢に向かって頑張ってるAちゃんを見てたら、俺も嬉しかったし。
それに、俺らの環境も結構変わってきて、ついていくのに必死で、自分の気持ちに気づかない振りができた。」
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moon(プロフ) - みほこさん» みほこさん、コメありがとうございます!ちょっと色々と...ですね(笑)まだまだイジメるかもです<(_ _)> (2016年12月12日 18時) (レス) id: 9eb9bf6f4d (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - あ…もしかしてまたひとやま? (2016年12月9日 17時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - りりさん» りりさん、コメありがとうございます!長いことお待たせしてしまいましたが、やっと無事に・・・です。私も待てないです笑。 (2016年12月8日 10時) (レス) id: 5852114208 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - みほこさん» みほこさん、コメありがとうございます!ダメかなって思ってるとこに追いかけてきて欲しくて・・・。私の願望ですけど笑。 (2016年12月8日 10時) (レス) id: 5852114208 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - あとさん» あとさん、コメありがとうございます!やっとやっと・・・です。長いこと引っ張ってしまいました。更新頑張ります♪ (2016年12月8日 10時) (レス) id: 5852114208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moon | 作成日時:2016年12月5日 3時