検索窓
今日:1 hit、昨日:40 hit、合計:97,197 hit

21話 ページ22

シルクside

「俺、仕事辞めることになった」

シ「へ…?」

ダ「えっ」

Aの家に戻ってきてから、約数十分。
思いもよらない言葉に開いた口がふさがらなかったし、その口にピーナッツを放り込もうとしていた手の動きも止まってしまった。

シ「そ、そうなの…?」

「うん」

平然と、何気ない日常会話を話すかのように、でも冗談ではないような、吹っ切れた声でAは言い切った。

「…ごめんね、すぐに新しい仕事探さなきゃだね」

にこりと困ったような笑みを浮かべているわりには、Aの顔には不安の色が見えなかった。
ふとマサイの方を見ると、安堵の表情を浮かべて、スマホをいじっていた。
あぁ、納得。
見せつけてくれるよな、

ダ「え?マジ?マジ?大丈夫なん?まあAなら大丈夫か!」

「おう、ありがとうダーマ、頑張るよ」

シ「そっか、頑張れよ!俺らは……あ、」

「えっ?」

Aは大丈夫ということに安心し、再度声をかけたが、途中で、ある考え、というか少し前に考えた俺の思惑が頭をよぎる

Aを、フィッシャーズに入れるのは、どうだろうか

誘うなら今なのでは?
馴れ合いなど当に出来ていたことで、俺達は心の底からAを友達だと思っている。いや、親友だ
けどもこれは俺個人の意見だ。
心底、Aをフィッシャーズに誘いたい。

あの時、お前も、土手に行っていたら、
俺が、誘っていたら
Aと、連絡をとっていたら、
偶然の再会以前に、俺らは8人のフィッシャーズだった。
A、お前は最高の友達だよ。高校のときにつるんでいて、運動はできない代わりに話はうまかったな。
ああ、誘おうか、断られたら、それはそれでも良い関係だ
良い親友、そのままなのだから。

途中で言葉を切った俺に疑問符を浮かべているAの方を向いて、手に持ったままだったピーナッツを自らの口に放り込み、ペットボトルの水を飲み干した。
そして、口を開く

シ「なあ…A」

「ん?」

先程までこちらに目線を寄越さなかったマサイもスマホから目を離した。

シ「あの、さ」

言葉が詰まってうまく喋れない。
俺らしくもない。
ほら、言うんだ、
大きく息を吸い込み、もしよかったら、そう言おうとした。
けど、それは思わぬ方向に傾いた。









ダ「Aフィッシャーズ入ったらよくね?」



フィッシャーズの中で、唯一分からない男で、空気が読めなくて、個性的


ダーマは、俺のセリフを綺麗にそのまま言葉に発した。

22話→←20話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

zuすま(プロフ) - トマトジュースさん» レスありがとうございます!!wお母さん兼神様でもあるのですね!!神からコメントを授かることができるとは…色んな方々の為に頑張ろうと思いました!!!(やばい奴すこ……) (2019年10月2日 23時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - zuすまさん» 背中押していただき有難うございます!!!!!!!!!!今日も今日とてうちの息子達が可愛いっっつ!←(テメェなんだよ)(神だよ)(母親じゃねぇのかよ)(母でもあり神でもあるのだ…)(近づかないほうがいい、やばい奴だ…) (2019年10月2日 20時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
zuすま(プロフ) - トマトジュースさん» コメントありがとうございますっ!!やっと夢主様の背中を押すことができたよお母さん!!コックハクですよ!ふおおお!w(吐血) (2019年9月26日 7時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - つ、ついに、こ、こ、こ、告白きたァァァァァァァァ!!!!!!!!!!お母さんは信じていましたよ!←(何もんだよ)(母親だ)(しらねぇよ) (2019年9月26日 7時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
zuすま(元zuてぃーすまいるです)(プロフ) - パピコの亡者さん» レスありがとうございます!頑張ります!!! (2019年1月8日 19時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:zuすま x他1人 | 作成日時:2018年12月1日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。