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「ふぅ。さーて、戻ろ」
悟達が喧嘩をする直前、硝子と同時に教室を出てトイレで数分だけ暇をもてあましてた。
流石に10分もいると、トイレ小僧的な呼び名をつけられつかもしれないので、トイレの洗面所で手を洗って廊下に出る
すると丁度傑、悟、夜蛾先生がいた。
「あ、A見っけた」
「A、お前も少し来い。任務だ」
「あ、はい」
夜蛾先生の言葉に、悟の後ろ一歩引いて歩いていた傑に、これからどこ行くの?と言うと、理科室と言ってくれた。
「…なんか、夜蛾先生張り切ってる?」
「張り切ってると思う。」
廊下でこそこそと夜蛾先生の後ろを着いていくと、夜蛾先生が教えてくれた。
「正直、荷が重いと思うが…天元様のご指名だ。依頼は2つ
"星漿体"、天元様との適合者、その少女の護衛と抹消だ。」
「少女の護衛と抹消ぉ?」
「そうだ」
「…もしかしてボケた?」
こそこそと僕、傑、悟と喋りながら、夜蛾先生を少し馬鹿にするような会話をすると、傑が仕方ないよ。と言う
「春だしね、次期学長ってんで浮かれてるのさ。冗談はさておき…「冗談で済ますかは俺が決めるからな。」天元様の初期化ですか?」
ガラッと元々開いてたんであろう理科室の扉を開けて、先に入る夜蛾先生
その後についていきながら、悟がナニソレ。と言うものだから、悟に知らないのかい?と言えば、うん。と頷いた。
「…天元様は"不死"の術式を持っているが、"不老"ではない。ただ老いる分には問題ないが、一定以上の老化を終えると、術式が肉体を創り変えようとする。」
「ふむ?」
「"進化"、人でなくなりより高次の存在と成る」
「じゃあいいじゃん!カックい〜!」
「天元様曰く、その段階の存在には"意志"というものがないらしい。天元様が天元様でなくなってしまう。
高専各校呪術界の拠点となる結界、多くの補助監督の結界術、それら全てが天元様によって、強度を底上げしている。
あの方の力添えがないと、
天元様が人類の敵となる可能性もある。」
「だから500年に一度、"星漿体"。天元様と適合する人間と同化して、肉体の情報を書き換える。
肉体が一新されれば、術式効果も振り出しに戻る。"進化"は起こらないんだ。」
分かった?悟?と声をかけると、多分分かってない悟の返答が帰ってきた。
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スコッチ大好き - ファンになりました。 (8月30日 18時) (レス) id: 0f07dfea71 (このIDを非表示/違反報告)
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