your voice <Wataru.Y>

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ニカ「わったー大丈夫だった？」




横「あぁ。大丈夫。ほんと遅れてゴメン！」









今日はほんと、災難だった





舞台の稽古場が家から近いからって電車で来たけどまさかのストップ








…これが本番だったらと思うとぞっとする







そんな冷や汗ものだった









でも・・・・









朝の彼女は大丈夫だったかな？






「携帯貸して」はマジビビったけど…








で、勢い余ってメアド渡しちゃった自分にもビビったけど…






俺らしくないとわかってる、けど、とっさに手帳に書き込んでいた









…メールくるかな？








というか、俺が横尾渉って事気付いてないよね








ニ「・・・ねぇ、どしたの？ さっきから顔ニヤケてるんだけど」



横「え？」




ニ「なんか良い事あった？」








無邪気な笑顔で聞いてくるニカ






ふと彼女の顔が思い浮かぶ

目を大きく見開いて俺を覗き込んだニカ








・・・あぁ、そうか、初対面なのにこの親近感は





・・・似てる！





無邪気な感じ





ちょっと生意気そうな目元とか？








ニ「え？！なに？わったー、俺見て笑うなよ！！」









焦るニカ





俺には朝の彼女を重ねてるから、焦るニカも可愛くって









横「(笑)・・・ほんと、お前可愛い」







ニカ「え！！！えぇぇーーーー！！！」









後ずさるニカを横目に電車で会ったあの人の顔ばかり思い浮かべていた

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