your voice <Wataru.Y>

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あ「ホント、ゴメンね！こんな愚痴言って！みっともないよね？

・・・でも、もう大丈夫！愚痴ったらなんだか元気でたかも！」









心の奥で塞き止めていた感情を口に出すと、今度は涙が出そうで…



必至に笑顔を作った



そんな私を悲しそうに見る渉君…









・









すると長い腕が伸びてきて、大きな掌がポンと頭の上に乗っかった









・









渉「あのさ・・・俺にまで無理して笑わないでよ。

メールだってAちゃんが思ったように返信くれればそれでいいし、プラスの感情も、マイナスの感情も全てぶつけて？

Aちゃんの辛さはAちゃんにしか分からないと思う。でも、俺はほんの少しでもいいから理解したい。


だから、ね？」









そう言って私の頭をポンポンしてくれる









・・・。









あ「・・・・あ、あの!!!」




渉「ゴメン、聞き取りづらかったよね！あのさ…」




あ「いや、そうじゃなくって…」









渉君の言葉に胸がいっぱいで…




・・・こんなに真っ直ぐ言葉が入ってきたのが久しぶりで…









・









【Aなら大丈夫だよ！】









・









その言葉の前には「耳が不自由でも」


って補足があって


上辺の言葉を投げては、心の奥では「私には頼らないでね」って









だって、色々面倒だもんね？それは重々承知しておりますので大丈夫ですよ






そう心の中で思っていた









でも、渉君の言葉はそうじゃなくて…


本当に労わる優しい言葉









・・・温かい大きな手の温もり









あ「・・・ありがとう。渉君は真っ直ぐで優しい人だね」








ポロッと心の声が漏れたように言葉が出てきた









びっくりした顔の渉君


あ「とっても、真っ直ぐで温かいね。メールでも感じたけど、渉君の周りに居る人が羨ましい…」









すると、みるみる真っ赤になって


大きな手で口元を押さえて…









『――――。』









　





あ「？ ごめん、聞き取れなかった」




渉「！！！なんでもないよ！」









焦った顔でブンブン頭を横に振る渉君は一層顔が真っ赤になっていった

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