your voice <Wataru.Y>

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私が急いでコンビニを出ると

携帯を開いて





渉『ごめん、待たせちゃったね。車停めてるからついて来て』





そう私に見せて一歩先を歩く渉君




すらっとしたモデル体型で颯爽と前を歩く彼





後ろ姿だけでもオーラがあって





ドキドキしながら背中を追った。





で、連れてこられた地下駐車場






そこに鎮座する黒い車





・・・ちょ、ちょっと待って下さいよ





私、車に詳しくないけど







20代そこそこの年齢で買える値段のものじゃない気がするんですけど…







目を丸くしている私に気が付いたのか






『これ、お金貯めて中古で買ったんだ』






どうぞ〜






ってスマートに助手席の扉を開けてくれてエスコート









真面目そうに感じたけど、一つ一つの動作がこなれていて意外にも遊び慣れてるのかも…





そう思って警戒心を高める私をよそに









横「お腹空いたね〜」









そう言ってハンドルを握る渉君









ネオンライトに照らされる横顔が



あまりに現実離れしていて



これって、私の都合のいい妄想かもしれない…









そう思って右手を抓ると









あ「痛い…」









やっぱり現実みたい…

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