中央の国の法律ボーイ ２章【魔法使いの約束】

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レノックスの自己紹介に二度、レノックスとファウストを交互に見た

ルチルとミチルが似たような驚きを見せる

レノックスが立った拍子に椅子の足にテーブルクロスが踏まれ、引いたさいテーブルクロスの上に乗っていた皿が落ちかけたさい

２人は器用に皿をつま先で受け止めた

我に返ったようにレノックスは振り返り、２人にお礼を伝えた


「そんなに驚かなくても。」

「だって、昨日まで普通の羊飼いだと思ってたのに、歴戦の戦士だなんて言われて……。」

「人探しまでされていただなんて……。」

「水臭いじゃないですか。お話してくださればいいのに。」


ルチルがそう言うと、レノックスの自己紹介によりファウストが一瞬で不機嫌の色を見せた

不機嫌に「人違いだ」と返す

レノックスが何かをファウストに言いかけたさい、双子がため息を吐いた


「やれやれ、因縁の多い面子じゃ。」

「今年の＜大いなる厄災＞も、ややこしいことになりそうじゃのう。」


珍しく疲れている様子のスノウとホワイト

因縁のある彼らは黙ったまま、お互いを見ていた

南の国の魔法使いの自己紹介が終わり、最後に北の魔法使いになった


「北の魔法使いスノウ。」

「北の魔法使いホワイト。我らはふたりでひとりじゃ。」

「残り３名を紹介する。」

「ブラッドリー、不在。」

「オーエン、不在。」

「ミスラ、不在。以上じゃ。」

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