【多くを語らず】 ページ12
コトン…ファウストはその音を立てカップを机に置いた
しかし、カップを置いたからと言って長い間がある
遠慮深げにではあるが晶はファウストに心配するように話しかけた
「あの、具合が悪いようでしたら、無理なさらず……。」
「東の魔法使い、ファウスト。」
簡潔に自分の名を名乗ったファウストにクロエは「他には…?」遠慮ながらファウストに聞いたら
彼から「ない」と、即答されてしまった
これは気まずい
普段は、東の魔法使い特有の人見知りを発症して、中々言い出せないヒースクリフが助け舟のような形で付け足す
「ファウスト先生は、東の魔法使いのまとめ役をしていてくれたんです。」
ヒースクリフの控えめの付け足しに、静かにファウストは眉間の皺を濃くした
彼曰く「先生と呼ばれる道理はない」とのこと
しかしヒースクリフ自身、何を思ったのか、ファウストに言い返そうとしていたが
次にファウストから出た言葉に何も言えなくなってしまう
「二人、石になった。」
とても、重苦しい話題だ
東の魔法使いだけではない、中央の魔法使いも西の魔法使いも
南の魔法使いにいたっては、全滅だったのだから
晶はどうするべきかと悩んでいると、二人同時に声を上げた
「先の戦いで……。」
「厄災の……。」
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菊春 - 佐倉紗南さん» 他の作品のこともありますので、早くとは言えませんが、次も良かったと言ってもらえるように尽力します!コメントありがとうございます。 (10月26日 18時) (レス) id: b382f7d8ff (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (10月25日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - すごく良かったです!更新頑張ってぐださい!楽しみに待ってます! (10月23日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (10月22日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
菊春 - 佐倉紗南さん» 励みになります!ありがとうございます!更新頑張ります! (10月21日 9時) (レス) id: b382f7d8ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菊春 | 作成日時:2022年11月5日 16時