1月の風〜頬に触れるは冷たい何か〜【Monthly Story〜月別の王子様〜】

January wind　　02 ページ4

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中学に上がる春、貴澄が親の仕事の関係で引越しをした。


場所は岩鳶で、さほど離れてはいなかったけど、悲しかった。



凛に続いて貴澄まで。


特に仲の良かった友達が、立て続けに二人もいなくなった。

がらにもなく、少しだけ落ち込んだ。







そんな俺を支えてくれたのも、やっぱりAだった。









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中学三年の時。

東京の水泳強豪校に進学を決めた。


地元を遠く離れて生活するのは、相当な苦労がいるだろう。

ましてや俺や凛みたいな水泳バカは、基本的に日常生活を送る能力が無い。





料理はできなくはない。

洗濯も、水着は洗ってたからできなくはない。

掃除だって、できなくはない。





単体で考えればできるけれど、それを毎日するとなると不可能極まりない。

まず、それをこなす時間が無い。








どうしようか悩んでいた時に、助けてくれたのはやっぱりAだった。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
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