1月の風〜頬に触れるは冷たい何か〜【Monthly Story〜月別の王子様〜】

January wind　　04 ページ6

*









先ほどの会話で、Aは自意識過剰じゃないのかというやつがいるかもしれない。


ここで言っておくが、断じてそうじゃない。




俺が、Aにしょっちゅう言っているからだ。









『俺は、Aがいないと生きていけない』








凛や貴澄の一件があって、言葉で伝えることが大事だと知った。

大切な友人二人が、立て続けに俺の前からいなくなった。







それからというもの、俺はAにはちゃんと、言葉で伝えようと思った。

もちろん、行動でも示すけれど。









"Aだけは、何があっても失いたくない"


"Aだけは、誰にも取られたくない"


"Aにずっと、俺の隣にいてもらいたい"









そう、思うようになった。



恋人でいうなれば、この想いは重いのだろう。

それでもAは、嫌な顔一つせず支えてくれた。

隣にいてくれた。






"絶対に、宗介の隣にいる"






そう、約束してくれた。






別にお互いに、"好きだ"と言ったことは無い。

別に、"恋人になってくれ"と言った覚えもない。






それでも俺達の間にある約束という鎖は、俺達を縛り付けて離さない。


そして俺は、その約束に縛られ続ける事を望むだろう。








"Aが隣にいてくれるのなら、なんだってしよう"


"Aを失わずに済むのなら、俺はどうなってもいい"








Aがすべての俺は、Aは"トクベツ"









俺とAの間に、秘密なんてない。

知らないことなんて何もないし、

これからもAにだけは、隠すことなんて何もない。









Aがいてくれるなら、何もいらないから。

January wind　　05→←January wind　　03

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す