January wind 20 ページ22
*
あの日からしばらくたち、季節は夏になった。
怪我の方は、進行は遅いものの、確実に悪化していった。
少し異変があるたびにAに連絡を入れ、
タイミングを見計らって何度か部活を休んだ。
夏の大会で凛と一緒にメドレーリレーを泳ぐことが決まった今、
肩が壊れて使い物にならなくなるのだけは避けたかった。
・
凛「じゃ、もうホテルつくけどあんま騒ぐなよ。
特にもも!」
百「なっ?!なんで俺なんすかー」
愛「ももくんだからこそだと思うけど…」
現在、バスの中だ。
地方大会への進出が決まった俺達は、寮からでは遠いためホテルに宿泊する。
今回の部屋割りも、きっと凛と一緒だろう。
怪我の事がばれないようにするためにも、秘策はあるが。
自分でも一応、警戒はしておかなくちゃな…
百「あ、江さーん!!」
バスを降りて早々、御子柴が江を見つけて声をかけた。
江「お兄ちゃん達!」
凛「なんだよ、お前たちも同じホテルか」
渚「うん!だからよろしくね、愛ちゃん!」
愛「だから愛ちゃんはやめてください!」
江「そういえば宗介くん、この前うちの近くの駅にいたでしょ?
何してたの?」
思ってもみない質問だった。
…まさか、江に見られてるとは。
宗「え、あ、いや…」
貴「それは多分、私のところに練習メニューの相談に来た時じゃないかな?」
凛江愛百「「「「A/ちゃん/さん!!」」」」
貴「こんにちわー」
凛「なんだよA!お前わざわざ宗介に会いに来たのか?!
というか、宗介!知ってたんだろ?」
宗「当たり前だろ。むしろ俺が呼んだ」
江「Aちゃんも試合見に来たの?!」
貴「そうそう!それで今日からこのホテルに鮫柄水泳部はみんな泊まるからって。
わざわざ決まったその日に教えてもらったんだー!」
愛「そ、それじゃあ…わざわざこのホテルに…?」
貴「そうよー!帰るまでの日程も一緒なの」
凛「宗介てめぇ…」
宗「Aがいるだけで華があるだろ」
凛「いや否定はしねぇけど…」
そんな会話を俺と凛がしているとき、うしろからざわざわと聞こえる男どもの声。
Aが美人だからって、うるせぇ。
Aは、俺の最愛の人なんだ。
誰にもわたさねぇ。
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美風真奈.。.:*(プロフ) - 絵本。さん» ありがとうございます♪*゚来月…っていっても明日ですが、また頑張りますね! (2015年1月31日 15時) (レス) id: 1736ad263c (このIDを非表示/違反報告)
絵本。(プロフ) - 拝読させていただきました!めちゃくちゃ面白くって更新楽しみにしていました!完結、おめでとうございます。また、美風さんの作品よみたいと思ってます!楽しみにしています!! (2015年1月31日 15時) (レス) id: c2acf4cd88 (このIDを非表示/違反報告)
美風真奈.。.:*(プロフ) - ショコラーデさん» ありがとうございます! (2015年1月22日 23時) (レス) id: a623a1844c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラーデ - とても面白いので頑張ってください!!! (2015年1月14日 19時) (レス) id: 740f4f9063 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラーデ - とても面白いので頑張ってください!!! (2015年1月14日 19時) (レス) id: 740f4f9063 (このIDを非表示/違反報告)
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