120話~了平さん~ ページ31
.
『それにしてもあの時も思ったけど、了平さんの
相手してた人強かったね 拳もだけど どこか他に
痛い所ない？、、、了平さん どうしたの？』
片付け終わり救急箱の蓋を閉じ了平の方を向き
他に怪我はないかと聞くも返事はなく
不思議に思ったAは振り向くと
すごく驚いた顔をしている了平がそこにいた
『え、なんで驚いてるのさ』
「、、Aが、」
『？』
声が小さく近寄っていくと
「Aが、極限にオレに、、、ｯｯｯデレ、た？？？」
『、、、はい？』
デレたって、、素直に褒めたらダメだったの？
「普段はあまり褒めないあのAが、、、」
『それはすみませんね興味無いので』
「A」
『なんです』
むすりとソファーに据わり肘掛に肘をつけてよそを
向いているAは名前を呼ばれ了平の方を見ようと
振り向くといきなり目の前が真っ暗になった
『、、、一応聞くけど、何してます？』
「抱きしめてる」
『、、、、どうして？』
聞きながらもなんとか怪我した方の腕に
当たらないように押し返すけど力の差で
押し返せない。ちくしょう筋肉め、、、
「何故だろうな」
『、、、、、、泣いていいですか』
「オレが京子に怒られてしまうではないか」
『怒られてしまえ』
いくら妹である京子と同じぐらい可愛がってくれてる
からと言って隣人の後輩抱きしめるか普通。
「A」
なんで兄妹揃って名前を先に呼ぶんだろ
『なぁに、了平さん』
「あの時怖かったか？」
あの時、あぁ、、並盛中でやってたあれか
確かハイブリッド相撲とかなんとな
京子が聞いてたみたいだけど、、
あんなの相撲じゃないじゃん。
了平さん怪我してるし、骨折れてるし
『怖かったよ』
いくらあたしが風紀委員だとしてもそれは見てくれだ
けであたしにはなにも力なんてない ただただあたし
は委員長に言われた通り邪魔にならない場所に
いることしか出来ない
あたしだって力があったら委員長の力になりたいし
なにより好きな子、、、京子を守れるんだ。でも
そんな力、簡単に手に入るわけない あたしだって
なにもしてない訳じゃないし頑張って特訓もしてた
時々、了平さんが妬ましかったのも事実 だって
了平さんは強いのにもっと強くなってきてるし
京子を守れる。それがずるくて仕方ない だから
嫌っていた時もあって冷たく当たってた時もある
でも了平さんはそんなあたしを嫌うことなく
可愛がってくれるから嫌いになれない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ステッカー(プロフ) - ゆいさん» 嬉しいですありがとうございます！ (3月16日 1時) (
レス) id: b18adaf805 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - すごく面白くて何度も読み返しちゃいます！ (3月16日 0時) (レス) id: a6128cba78 (このIDを非表示/違反報告)
ステッカー(プロフ) - まーぶりんさん» 大分返信が遅れて申し訳ありません！コメントありがとうございます！！何回もですか！？嬉しいです、はい、更新頑張ります、ありがとうございます (2021年10月23日 0時) (レス) id: b18adaf805 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶりん(プロフ) - この作品大好きで、何回も読み直させてもらってます🥺💞続き楽しみにしてます！！無理をなさらず、更新頑張ってください！ (2021年10月18日 18時) (レス) @page45 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
ステッカー(プロフ) - 朝桐さん» こんにちは！読んでくださり有難うございます！アオハルと感じてもらえて良かったです、ありがとう頑張ります！ (2021年8月10日 21時) (レス) id: f775383b2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ステッカー | 作成日時：2021年7月16日 13時
