9話 ページ10
こっちに気づいたしのぶがふふふと上品に微笑んでいる
本当に綺麗な人だ
アオイは菫を部屋に入れると仕事があるからと部屋を後にした
あれ?結局1人で説明しなきゃじゃん???
事の顛末を話し終えるとしのぶさんは快く蝶屋敷に泊まることを承諾してくれた
『あの、それから信じて貰えるか分かりませんが私なりに考えてみたんです…もしかしたらここは過去、しかもパラレルワールドなんじゃないかって』
「ぱられる?すみません聞いた事のない単語ですね」
『パラレルワールドは言わば平行世界です』
未だにきょとんとしているしのぶを見て説明を続けた
『例えばとある人が風邪を引いて当初予定していた行事が中止になったとするじゃないですか、でも平行世界のその人は風を引かず行事を行うことが出来た。それだけでも行事に参加した自分と参加しなかった自分に別れます。そういう選択が幾つも枝分かれしてある世界で自分は芸者、ある世界で自分は医者という風に全く違う世界になるんです。』
「それで緑山さんは元々鬼の居ない未来から来た、という事ですか?」
『…証拠が無いので憶測ですけど』
なにせ菫も今自分の身に何が起きているのか全てを把握した訳では無い
「未来では緑山さんのように不思議な術を使う方達で溢れているんですか?」
そうだよね、そこも気になるよね…
そこからこれは魔法だと言う事やタップやポロンの説明、先々代の呪いでバレたらどうなるか、そのせいであまり人間には存在を知られてない事、その呪いは解けていることなどたくさんの事を説明した
『これが私の見習いタップです。これで変身して魔法を使います』
何故かここに来る時に全ての見習いタップも一緒に来たみたいだ
歴代のタップを机に並べる
中にはリバーシブルになっていてパティシエ服になるものもある
因みにパティシエの説明もしたところ最終的に甘味屋専用服という風に捉えられたみたいだ
「1つ提案なのですが、帰れるまで蝶屋敷にお手伝いと言う形で住みませんか?部屋はまだ空いてますし」
『私は医療に詳しくないですし、魔法で怪我を治すこと等は禁忌とされているのでお役に立ちそうもありません…』
突然ガチャッと扉が開いた
「うむ!ならば俺の所で面倒を見よう!!」
『煉獄さん!?』
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みこち(プロフ) - 初めまして、みこちともうします。面白い組み合わせですね!おじゃ魔女どれみは私も好きです。私も今鬼滅の刃と魔法騎士レイアースのクロスオーバーラン書いています。煉獄さんが主役です。良ければ是非! (2022年6月12日 16時) (レス) @page5 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
小渕廉 - 続き読みたいです! (2021年3月23日 22時) (レス) id: 2497fd4f55 (このIDを非表示/違反報告)
三日月ベル(プロフ) - コメント失礼します!主人公ちゃんとしのぶさんや煉獄さんの関係がめちゃくちゃ可愛くて好きです!更新大変だとは思いますが頑張ってください!応援してます! (2021年3月19日 2時) (レス) id: ca7dd840c1 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - きゅんきゅんしました!更新楽しみにしてます、応援してます! (2021年3月4日 2時) (レス) id: 66cabf43f7 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し - 面白いです!!続きも楽しみに待ってます! (2021年2月23日 22時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅 | 作成日時:2020年11月8日 11時