第三十話 ページ30
どこか彼女の顔がひきつり、
それでもお礼を言って紙を受け取った。
「それでは、私はこれで失礼しますね。
あ、明日の店だしには私も禿としてお手伝いさせていただくことになりました。
今日はゆっくり休んで明日に備えてくださいね!」
おじぎをしてからとびっきりの笑顔で恋桜ちゃんは微笑んだ。
あ、可愛い。
でも休まるか心配なんですけど...
「恋桜ちゃんも手伝ってくれるの?
いやぁそれは嬉しいな。恋桜ちゃんも、ゆっくり休んでね。」
手伝ってくれるのは素直に嬉しい。
だからそう答えながら笑みを浮かべて、『じゃあおやすみ』
と一言言ってから障子を引いた。
トン、と木と木がぶつかる音が部屋に響き、外では足音がどんどん遠ざかる。
「はぁ...」
あ”ー、読みたくない。
心底そう思い出たため息だった。
見た目無地の白い紙。
無造作に折られている。
でもうっすらと達筆な字が見えます。
あぁ読みたくないのが本音だけど
なんか重要なことが書いてあったら
今度バッタリ会ったときに最悪だろうし
むしろ読まなかったらその可能性しか
無くて泣けてくるよ。(この間0.5秒)
...読むしか。
もう今日は色々と恐ろしいことが有りすぎて彼女は気が狂いそうだった。
普通の手紙であってくれお願いだと心の中で唱える彼女。
普通の手紙とは一体。
ゴクリと喉を鳴らしてから、
手紙を開く。
第一印象。
うっわ何このクソ綺麗な字。
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颯 - 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時