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第三十一話 ページ31

えっと、そして内容なんだけど...



「ゲッ。」




三行目に目を通したところで、
彼女は小さく声を上げ固まった。




なんて書いてあったと思う?
長いから要約しますね。






『明日、是非座敷にお呼びしたい。』


そうです。





「...」





くしゃっと音がして、
自分がクソ綺麗な手紙を強く握っていることに気づく。


あ、やば。



慌てて手から離し、シワになった部分を伸ばしていく。



「あーあーあーあ〜〜〜!」



もう!一体!どう!いう!こと!だ!!
手の動きに合わせて心の中で叫ぶ。





だああああああああ!!
今日は何から何まで最悪だな!?

あ、でも赤葦様は害ないのかな...
でもいや!狎客は誰も彼も一癖あるって聞いたことあるようなないような...

どっちみち危なそう。いや危ない。(確信)




彼女は心の中で葛藤してばかりだ。
そして顔は呆れるほどにわかりやすい。





「ドウシヨ...」



無意識なのだろう。
彼女は悲壮な面持ちで呟く。




ここから出ていける糸口が見つかるかも
しれないのに、彼女は喜ばない。



なぜなら、『このままじゃ出て行く前に心身共にやられる。』と考えたから。




廊下で初対面の男に喰われそうになったのだ。
その考えに至るのも仕方ないのかもしれない。






「ぅ、はぁ...」



とうとう考え疲れた彼女は、
引き出しに手紙を仕舞い込みのそのそと布団に潜る。



明日は、店だし...
私の、お披露目...




うまくいくかなぁ。




余計なことを頭の隅に追いやった
彼女の考えることは、もはやそれだけだ。









_____私は、いつまでも純粋でいたい。



と、薄れゆく意識の中、最後に想いをかすめた。



偉大で愚かな母のようになりたくて、でもなりたくない。






彼女は揺れる。




これからは、もっと激しく。

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作品ジャンル:アニメ
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- 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
- 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時

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