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第三十二話 ページ32













で、あっという間にお披露目なんですが。



「あ、の...帯苦しいんですけど。」


「我慢しなさい。」


「ハイ。」



お着物が苦しいです。
頭重いです。
お化粧濃いです。



無事耐えれるか心配だ。



というかこんなんで仕事すんの?これから毎日?
あぁ、殺されるんだな私。





「はいお化粧も出来た。」


「...苦し。」



化粧が終わったにも関わらず、
彼女の意識の渦中にあるのは帯のみ。





だらりの帯は、締めるのに
滅茶苦茶力がいるから三、四人がかりで締める。

祇園には男衆がいるらしい。
いいなぁ。こっちは男子禁制なんで、男は客だけ。

これ手伝わされた翌日筋肉痛になるんだよね。


こんなことやってるから吉原の女は美しく強いだとか言われるのか。


あー色々納得。




「さあそろそろ時間だ。」


「えっもう?」



考え事ばかりしていたせいか、もう時間らしい。
うーあ緊張してきた。




「あ、恋桜ちゃん腕大丈夫?」


そういえば。と、帯を締め手伝ってくれたうちのひとりが恋桜だったことを
思い出した彼女は、姿を捉えてから声をかける。



「だっ、大丈夫ですッ!
そそそれより鏡見てくださいよ!!」



慌てながら顔をほんのり赤くして、手鏡を私に向ける。



「えっ...」


誰これ。




「A姉さんほんと綺麗です!
いつも綺麗なんですけど、今日は増して!!」


恋桜は興奮したようにぴょんぴょん
と弾み、他の姉たちに注意されていた。



嘘でしょ。
私白粉似合わなすぎでしょ。控えめに言って化け物かと思ったわ。



彼女は自分の容姿を酷評しすぎだ。

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作品ジャンル:アニメ
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- 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
- 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時

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