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episode9 ページ10




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ここ数日あまり寝付けなかったが、心配させるわけにはいかないとAはいつも通りに接していた。深夜に抜け出し、鏡を見に行っているなんて知られたくはなかった。自然と体が求めているようで、自分じゃないような気がしていたからだ。

しかし、今日はクィディッチのメンバーでもあるAは、新たに決まったシーカーにワクワクしていた。

『最年少でのシーカーなんておめでとう!凄いわ!』
「ありがとう。Aもメンバーなんでしょ?」
『ええ、あたしはシーカーだったけどハリーが入るから、ハリー欠場時の補欠とチェイサーよ』

笑みを浮かべれば両サイドからヒョイ、と双子が現れる。

「おい、やったなハリー!ウッドに聞いたよ」

フレッドの言葉にハリーの隣に居たロンが口を開く。

「フレッドとジョージも選手だよ。ビーターだ」
「俺達はお前がボコボコにされないようにするのが役目。保証はできないけどな。クィディッチは荒っぽいから、怖いぞー」

ジョージが笑いながら言うとフレッドが続く。

「でも、死んだ奴はいないな。たまに消えちゃう奴はいるけど。1月かそこらで出てくるけどね〜」
『こら。そうやって怖がらせないの!大丈夫よ、ハリーなら』

笑顔のAにハリーは困惑した顔をしながらも頷いた。そんなハリーを見て、双子と共にハリー達の背中を見つめた。

「いやー、楽しみだな」
『そうね。あたしもお役御免だわ』
「次はチェイサーだろ?」
『んー、でもアンジェリーナが一番優秀だもの、足引っ張らないようにしなきゃね』

クスクス笑うAにフレッドとジョージは顔を覗き込んだ。

「顔色悪いけど」
「何か隠し事か?」

思わず肩を揺らしてしまうがAは笑顔で首を振った。

『ううん、最近お気に入りの本読みすぎちゃって寝不足なだけ』
「……何かあったら絶対、俺達に言えよ?」
『──もちろん』

──ごめんね……。

Aは申し訳なくなってしまった。

このことはどう伝えればいいのかもわからない。そして、この事が噂に関係しているのかもしれないと思うと怖かった。2人が離れないと言っても、きっと、自分から離れてしまうから。

『ほら、行くわよ!授業遅れちゃう』

笑みを浮かべるとAは、2人の手を引っ張った。

「お、大胆〜」
「フレッド、顔にやけてるぞ」
「それはジョージもだ」




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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;`)「魔法」ですね。修正しました!ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方? (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます!わー!すみません、ありがとうございます!修正しておきます。誤字報告助かります! (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!エピソード41の始めの文のところが、名前になってます!! (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます!大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります! (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高菜 | 作成日時:2021年12月4日 21時

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