episode49 ページ50
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魔法ではなく手でやる辺り、手加減しているのだろう。舐められていることに気づかないモンタギューだったが、今はそれどころではない。
あの、スネイプに見つかってしまったのだ。罰か、それとも退学かそう考えていた。
「スネイプ先生、コイツ──ベックフォードに殴られました」
「殴られた……？」
スネイプはAを見ると、表情を変えず口にする。
「暴力などくだらぬ。ミス・ベックフォード、本来ならば退学にしてやりたいところだが、吾輩にはそんな権限など、ない。──愚かな行動に、グリフィンドール５０点、減点だ」
Aは頭が真っ白になる。まさか、５０点も減点されるなど、予想していなかった。それならば厳しい罰のほうがマシだ。
しかし、スネイプは敢えて点数を引いたのだろう。つい最近１５０点引かれたばかり。大きな溜息を零しそうになるのを堪える。
『……それなら、差別なんてくだらない事をするモンタギューからも減点するべきでは？』
「吾輩はそんなこと聞いてはいない」
スネイプがそう口にすれば、マントを翻し去って行く。
ああ、やってしまった。そう思っては何も考えられなかった。
「残念だったな」
満足そうなモンタギューの顔を殴りたかったが当然、そんな事は出来なかった。
「「A！」」
背後からフレッドとジョージの声が聞こえれば安心してしまうのと同時に、顔を合わせずらかった。
「お前の王子様が来てくれて良かったな」
「モンタギュー！お前、Aに何してんだ！」
「何した？されたの間違いだろ。見ろよこの鼻」
「なかなか良い鼻してるな」
「ああ、フレッド。同感だ」
「その女に殴られたんだよ。ただ、残念なことにスネイプ先生が５０点、減点してくださったがな」
その言葉にAはその場を走り去った。背後から双子が呼ぶ声が聞こえたが、止まることも振り向くこともなかった。
──きっと、点数引かれたことに皆怒るんだわ。フレッドとジョージに、嫌われちゃうかもしれない……。
ただでさえ、大量に点が引かれてしまいピリピリしているグリフィンドール生から何を言われるかも分からない。そして、こんな事をしてしまった自分に愛想を尽かれるのではないか、そう考えてしまうと怖かった。
でも、2人を悪く言われたことは黙ってはいれなかった。
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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;｀)「魔法」ですね。修正しました！ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (
レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方？ (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます！わー！すみません、ありがとうございます！修正しておきます。誤字報告助かります！ (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！エピソード41の始めの文のところが、名前になってます！！ (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます！大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります！ (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高菜 | 作成日時：2021年12月4日 21時
