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episode30 ページ31





どこから出るのか、なんて話し合いながらも姿を見られてはダメだと顔が見えないような服装にしよう、など様々なことを決めた。そして集合場所を決めると、2人は機嫌良く先に向かった。

Aは顔が隠れるように、去年モリーに送ってもらった手編みのマフラーとフード付きのアウター。そして帽子と完全防備だった。
暖かく、目元しか見えないように調整しAは誰にも見つからないように抜け道へと向かった。

隻眼の魔女の像の後ろにある通路から、ホグズミードのハニーデュークスの倉庫へと向かうと既に居る生徒に見つからないよう顔を隠した。
内心、ドキドキしていた。バレてしまうんじゃないか、と。

こんな時、本物の透明マントがあれば、なんて考えたが正直それは現実味がないと考えていた。そう、ハリーが手に入れるなんて想像もしていなかったからだ。

人込みを掻き分け外に出ると、集合場所である叫びの屋敷の近くまで向かった。
寒さはあまり感じず、素直に雪の上を歩く感触を楽しんでいた。

「「A!」」
『ふふ、2人とも雪で遊んでたの?』

服に付いていた雪を払ってあげながら笑うと、完全防備した姿に笑みを溢す。

「凄くばっちりな服装だね」
『オシャレでしょ?』

冗談を言ってやれば3人でクスクス笑う。

『普通に来れるようになれたらいいな……』

Aの切実な言葉にジョージは小さく笑った。

「じゃあ、サインが偽物だってばれない悪戯道具考えないとな」
『是非、作ってほしいわ。勿論、買うわよ?』
「それは有難いね」

再びクスクスと笑っては、まずゾンコへ向かった。
生徒の多さにバレないか不安だったが、フレッドが「皆、あっちに夢中だぜ」と商品に釘付けになっている姿にホッと胸をなでおろす。そして、双子ともに大興奮してしまった。
「前に話したけどさ」

フレッドの言葉に耳を傾けながら商品を見る。

「俺達、悪戯専門店を開業したいんだ」
『言ってたね。それって、ゾンコみたいな?』
「ああ」

ジョージが頷くとAは小さく笑った。



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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;`)「魔法」ですね。修正しました!ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方? (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます!わー!すみません、ありがとうございます!修正しておきます。誤字報告助かります! (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!エピソード41の始めの文のところが、名前になってます!! (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます!大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります! (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高菜 | 作成日時:2021年12月4日 21時

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