episode20 ページ21
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明るく話す双子だったが心配だったようで、医務室を出てからも3人で手を繋いでいた。
『……いつまでこうしてるの？』
少し困惑しながらも、心配してくれたのだろうと小さく笑った。
「知ってるか・３日も目を覚まさなかったんだぜ？」
『え！？そんなに！？』
Aはフレッドの言葉に思わず二度見してしまう。
まさかそんなに眠っていたとは知らず、そして授業にも出れていない。やってしまったと溜息を零せば、そっと廊下の椅子に座らされる。
周りには誰も居ない。まさか授業中なのかなんて考えていれば、フレッドがそっと額と額をくっつけてきた。
「……ほんとに心配したんだ。無事で良かった」
『ごめんね、フレッド』
優しくAの頬を撫でる。愛おしそうに。
撫でられると少しくすぐったいのか、照れくさそうにするが安心するとフレッドの手に頬を摺り寄せる。
「……それはズルいな、A」
フレッドの瞳に熱が籠る。
「いって！」
「おいおい、フレッドだけズルいぜ。俺だって凄く、心配したんだからな」
ジョージが次は自分だとAの顔をこちらに向けさせると、優しく抱きしめた。
『ありがと、ジョージ』
「ロニー坊やには感謝しないとな」
『とっても、ね』
クスクス笑っては談話室へと戻る。
3人仲良く手を繋いで。
「にしてもあのトロールを気絶させるなんてなあ」
フレッドは羨ましそうにするが、Aは二度とごめんだと溜息を零した。
好奇心はあるが、あれは流石に命の危機を感じたと思い出す。
──後輩を怪我させなくてよかった。
安堵するがかっこ悪いところを見せてしまったことには、反省した。まさか、先輩の自分が気絶してしまうなんて、と。
『ああ、ほんとかっこ悪いとこ見せちゃったわ……』
「まあまあ、落ち込むなって」
「でも、マダム・ポンフリーはどこも怪我してないって言ってたぜ？」
『うーん、そうなの。別に怪我したような感じはなかったし──クィレル先生に触れられて、頭が……』
そう言いかけて再び頭痛がした。
「大丈夫か？」
『うん、なんでもない、大丈夫よ』
笑みを返せば双子は心配そうな表情を向けていた。
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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;｀)「魔法」ですね。修正しました！ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (
レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方？ (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます！わー！すみません、ありがとうございます！修正しておきます。誤字報告助かります！ (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！エピソード41の始めの文のところが、名前になってます！！ (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます！大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります！ (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高菜 | 作成日時：2021年12月4日 21時
