幻の虎戦士。 (ページ12)

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敬語禁止問題の解決にはページ12

藤浪side

『藤浪さん。ずっと思ってたんですけど…』

飲み会途中に急に差し込まれたAさんの咎めるような声。

『いつになったら敬語抜けるんですか？』

ああ、やっぱりこの話題か、と思った。

彼女はもう凉じゃないし、なぜか同級生って感じがしない。だから敬語を使うのが癖になってた。

『敬語と、後は呼び方。藤浪さん以外もそうだけど、なんかよそよそしくなってる気がします。』

Aさんって呼ばれるの慣れてないから別の呼び方にしてください。と彼女は言った。

じゃあどう呼んだら良いんですか？

北條「……凉、は？」

糸原「偽名ここで使うか？」

『……北條さん嫌いです。』

「地雷踏んだな、お前。」

偽名はとりあえず却下、と。

高山「普通にA、とか…？」

中谷「いっそあだ名は？」

「「「「「「なるほど」」」」」」

『まあ、別に良いですけど…』

原口「あだ名…何が良いかな？」

梅野「Aとかは？」

『じゃあ、それで。

後、敬語禁止のペナルティーつけて良いですか？藤浪さんが全く守ってくれなくて…』

｢キツいのやめてくださいよ。｣

北條「キツくなかったら意味ないでしょ。」

原口「監督にメニュー増やしてもらう」

梅野「球場の周りダッシュとかは？」

中谷「Aのお兄ちゃんに言って怒ってもらう」

糸原「一日接触禁止とかは？」

『ナイスアイデア、糸原さん。』

「何で？」

これから敬語を使うと、接触禁止になるみたいです。

〈ペナルティー重すぎだろ〉