あの人の妹はFightingGirl! samurai

過保護暴走中。 ページ31

『引退理由はもっとあるんですよ。もうひとつ、とても大切な理由が。』



電話越しから、電話を当てていないもう片方の耳から、皆が息を飲む音が聞こえた。






そうだよね。五人には嘘ついてたし。


『ファイターズに来てから、スワローズに貰われていってからもずっとやりたかったことがあるから。』




「「「「「「え？」」」」」」


F5「どゆこと？」



あーあ、言わないでおこうと思ってたのに。






『とりあえず言うのでハンズフリーにしないでくださいね。』


D27「大丈夫。」







師匠以外には言わないでおこうと思ってた"やりたかったこと"。



『野球を通じて、人と人とが繋がりあえる場所を作りたいんです。』


F2「どういうこと？」

F9「もう少し説明して。」







『本当は、ファイターズに来てからも寂しかった。周囲に野球のことを話せる友達がほとんどいなかったから。



だからさ、もう私以外の人にそんな思いをしてほしくない。そのためにも自分と同じ、野球が好きな人と出会えるえる場所…それも贔屓球団も関係なく。』








D27「具体的にはどうするの？」


『ちゃんと考えてますよ。＿＿＿＿＿＿＿＿』









F7「A、それはあかん！！危ないやろ！」

F9「遥輝の言う通り！駄目。」

F2「まあ駄目だね。」









D27「A、後ろに誰かいるの？」


『はい。遥卓、拳士と鍵さん、泰示さんが。』





D27「じゃあ、ハンズフリーにしてくれない？五人…というか三人に言いたいことあるから。」



『…元から奨太さんのせいでハンズフリーにしてますよ。』

I'm not child.→←I can't forget.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す