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んで、結局・・・・・・・
貴 「ストーカー・・・・・」
すっげーいやそうにつぶやくA。
宮 「ば、ストーカーじゃねぇ!!!!」
貴 「・・・・できるだけ離れてください。」
その言葉に、胸がチクリ、と痛む。
でも、それを悟らせないように。
宮 「・・・・おう。」
できるだけ、冷静に、ふつうに、答えた。
貴 「・・・・・・・・・・ハァ。」
・・・やっぱり、俺と帰るのが嫌だったのか?
いや、それ以前の問題だったりして・・・
頭の中で、ぐるぐる、もんもんと考えてしまう。
一回、深呼吸しよう。
スゥ・・・と息を吸って、自分の中のいやな空気を切り替えた。
すると、昔よく話したおばさんが近くを歩くのが目に入って。
? 「あら、久しぶりね、二人とも!」
貴 「・・・・え?」
? 「私よ、覚えてない?」
そーいや、最近会ってなかったな。
まぁ、とりあえずあいさつはしとくか。
宮 「・・・ども。」
「あらー、清志君、おっきくなってー」
宮 「そうすか?」
自分では全然実感ないから、少し戸惑う。
「Aちゃんも、可愛くなったわねー」
その言葉にぴくりと反応する。
それは、本当のこと。
年々。月日が経つにつれて、綺麗になってきてる。
貴 「あ、ありがとうございます!」
「二人、仲良いわねー一緒に下校?」
貴 「いや、これはたまたまでっ・・・・」
「そんなー、誤魔化さなくていいわよー」
貴 「違いますよー!」
おばさんが言ってる意味が幼馴染として仲がいい。という意味なのか。
それとも――――――――
・・・・・・・・なんで俺、今日一日でこんなに思い出しちゃったんだろう。
思い出したくなかった。ずっと胸にしまっておきたかった。
胸にしまって、そのまま消えてしまえばいいと思っていた。
Aのその声が、俺に向けられたものだって。
当たり前だったその感覚が、久しぶりで、懐かしくて。
思い出してしまった。この想い。
・・・・・・・・どこにやればいいんだ?・・・絶対実らない恋を。
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みぃ - 宮地側凄く切なくなりました!今後の展開が楽しみです!!欲を言えば裕也君出して欲しいです笑 (2015年3月30日 18時) (レス) id: 0929c9d91e (このIDを非表示/違反報告)
あや - すごく面白いですね!続きがすごく楽しみです!更新頑張って下さい! (2015年3月24日 20時) (レス) id: c256d9c6db (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - 続きが気になります〜!更新頑張ってください! (2015年3月10日 22時) (レス) id: 61cf4f727a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 宮地先輩頑張って!!夢主ちゃんかわいい!作者さん,この、小説とってもおもしろいです,これからも更新頑張ってください( ロ_ロ)ゞ (2015年2月24日 6時) (レス) id: 34e93f4ebe (このIDを非表示/違反報告)
虹村祥吾 - 宮地さぁぁん (2015年2月3日 11時) (レス) id: f5df106285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結* | 作者ホームページ:
作成日時:2014年9月1日 19時