出会い2 ページ4
幸太side
尚和「なぁ、幸太!今日皆でカラオケ行かね?」
「カラオケ?」
ある日のこと、俺の友達の尚和が俺に向かってそう言った。
「俺はパスかな、そういう気分じゃないし」
A「えっ、神名くんは行かないの?」
「え?もしかしてAは行くのか?」
A「うん。皆で行った方が楽しいと思って神名くんも誘ってもらったんだけど……」
「行かないんだね…」そう言ってシュン…とするAに俺は罪悪感を覚えた。
「や、やっぱり俺も行っていいか?」
A「え、ホント!?わあ、嬉しい!じゃあ皆に伝えてくるね!」
そう言ってAは皆のところに駆け寄っていった。
尚和「……お前、絶対Aさん目当てだろ」
「!そ、そんなことねぇよ」
尚和「ふーん?まあ、いいけど。Aさん狙ってんなら早くした方がいいんじゃね?」
「あれ見ろよ」と尚和はAの方を指差した。
その指の先には楽しそうに話すAと、学級委員の長里詠斗が居た。
長里はAと同じ中学だったらしく、Aと仲が良い。
昔のことを忘れられてる俺なんか及ばないくらい。
「……分かってるよ」
そう言って俺は楽しそうに笑うAを眺めた。
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作者名:スガ | 作成日時:2020年6月29日 21時