公子の妹【原神】

21話 ページ22

ワイナリーに行く途中は特に問題は無く、


無事到着することができた


中に入ろうと思い、扉に近寄ろうとすると、


扉付近で何かを話しているメイドさんたちを発見


声をかけてから入った方がいいかな、と思い近付く


「どうしよう…」

「またメイド長に怒られる…」


何か困ったことでもあったのだろうか、と盗み聞きするつもりはなくても聞こえてしまった話の内容に首をかしげる


『あの、どうかしたんですか？』


「あぁ、実はアデリンさんにワイナリーの掃除をするように頼まれてて…

他の場所は別にいいんだけど、周りに草の束がたくさんあるんです……って、お客様に話す内容ではなかったですね…！！！」


『それ、私にやらせてください！

実は、まだ時間が余ってて…何かしたいなって思ってたんです！』


そう前のめりに言うと、メイドさんたちは渋々、といったように、ではお願いします…と控えめに頭を下げてきた


それに返事をしてから、さっそく綺麗にするべき所へと移動する


『ここだな…』


今立っている場所と、もう数カ所ぐらいだろうか、わかりやすいのですぐ見つかるのはありがたい


私はカバンからとある人に作ってもらった、風を起こせる道具を取り出した


コイツを落ち葉が溜まっている場所へ投げると、一瞬で落ち葉が無くなった


実はコレ、アルベドに作ってもらった特製品なのだ


材料を私が集めてきて、アルベドは研究をする


完成品は私が使い、アルベドはその分の研究結果を活かすことができる……まさにwin-winの関係！


アルベドに出会ったのは数年前、それまで自作していた写真機で辺りを撮っていたのだが、それに目をつけられたのだ


アルベドは写真機について研究して、今の私の写真機を完成させた


それ以降、アルベドとは良い関係を築けている


……ま、ここ最近会ってないケド


なーんてことを考えていると、あっという間に掃除を完了させることができた


それをメイドさんたちに報告すると、これで怒られなくて済む…ありがとうございます！と、とても喜んでくれた


アデリンってそんなに怖かったっけ……と記憶の中のメイド長を思い出しながらワイナリー内へと入っていった



__
おまけ


「あれ…ねぇ、もしかして今の方…Aさんだったのでは…？」

「言われてみれば…！！！

前よりすっごく大人びてたからわからなかった……」


「今になっても私たちのこと手伝ってくれるだなんて…」

「年下だけど憧れる…」

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