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岸side









昨日のことがあったから

なんとなく、Aと気まづいまま。



「俺、昼ちょっと出てくるな。」


「あ、うん、行ってらっしゃい。」



そんな俺たちを不思議そうに見ながら

永瀬がAのところに近づくのを横目に見て

社食に向かった。



「勝利。」


勝「おう。俺と昼飯とか珍しいじゃん。」


「まあ、たまにはいいだろ。」


勝「うん、いい。で、話って?

まあ、Aちゃんのことだろうけど。」



高校時代から親友の勝利。

嫌味みたいに言うけど

なんだかんだ嬉しそうに含み笑いをする。



「…昨日のことなんだけどさ。」



それから、昨日のことを話した。

手を握られたこと

永瀬からの告白を報告されたこと。



「Aも、永瀬のこと多分好きだし

俺にAの幸せ奪う権利なんて

ないんだけどさ。

なんか、素直に背中押せなかったんだよな。

当たり前の存在を取られる気がして…

…っつーか。」



一通り話し終わって

勝利を見ると

今にも吹き出しそうにふふふ、と笑う勝利。



勝「岸…お前やっぱ馬鹿だわ。笑」


岸「えっ、今それ関係なくね?」


勝「お前マジで絶滅危惧種的アホだわ。」


岸「絶滅危惧種…って、

それは言い過ぎだろ!笑」


勝「あとさ、Aちゃんのこと

ちゃんと見てる?

近すぎて見えてないんじゃない?

ほら、唐揚げも…

近づきすぎると見えないだろ?」



そう言って、箸に持った唐揚げを

俺の目の前に差し出す。

確かに、近すぎて、ボヤけて見えない。



勝「恋は盲目って言うけど、

岸の場合はさ、

ずっとAちゃんと一緒だから

大事なとこが見えてないのかも。

Aちゃんが、本当は誰が好きなのか。

とかね。笑」


岸「え…永瀬じゃなくて

他にいんの…?」


勝「ふふふ、うん。めちゃくちゃ近くにね。」



勝利は、混乱する俺を見て楽しそう。

ほんとに、優しいんだか、意地悪なんだか。



勝「このあと会議だからそろそろ行くわ。

また連絡してよ。いつでも話聞く。」


岸「あ、うん。じゃ。」



結局、勝利は

答えを何も教えてくれなかったけど

なんだか気持ちがスッキリした。









.

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ゆもちゃ。(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!期待に添えるように頑張ります!( >ω< ) (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもちゃ。(プロフ) - くるみさん» 嬉しいです!ぎりぎりまでこじらせていきたいと思ってますのでお付き合いください(^_^)笑 (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもちゃ。(プロフ) - ししまるさん» ありがとうございます!頑張ります!(p`・ω・´q) (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもちゃ。(プロフ) - ちょなつさん» ありがとうございます!嬉しいです(´∀`) (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
あや - このお話大好きです!とても面白いです\(*´▽`*)/更新待ってます! (2018年5月21日 15時) (レス) id: 05ff465bea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももも。 | 作成日時:2018年5月4日 8時

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