同じクラスなだけ

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先生「くじ引いたら席移動しろよー」




その声でみんながいっせいに自分の新しい席に移動する




渡辺「よいしょ。」




そう言って机を持つ渡辺くん




「……………良かったですね、」




嫌味に聞こえてしまうかもしれないけど。




渡辺「お前も、早く移動しろ、」



そういって渡辺くんが行ってしまう。




新しい席は私が窓側の真ん中あたり。




渡辺くんは廊下側の1番後ろ、




男「わぁ、おれが、こいつの隣かよ。」


「…………すいません、」




男「……謝られても困るし、喋んないで。」



新しい席は少し多分、前よりも生きずらい。




別に気にしてた訳では無いけど渡辺くんの方をちらっと見ると




女「えー、まじ？そうなの？？？」



渡辺「まじまじ、びっくりでしょ？」




なんて見た事の笑顔で女の子と喋ってて。



私と隣なの、やっぱり嫌だったんじゃんと少し苦しくなる。




「あの……教科書……」




男「お前、1人で見ろよ、」



「……でも、」




男「俺、お前と教科書見るの嫌だわ」




なんて言って少し机を離されて、






男「はぁ、まじ、やだわ。」




なんて言われるから凄く心にグサッとくる。







放課後。




みんながワイワイ帰ってく中なんかぼーっとしちゃって




もうこのまま喋らないで隠れて生きてこうかな。




なんて嫌なことばかり思ってしまう








渡辺「あ、やべ。忘れ物。……………ってまだいたの。」



なんて慌てた渡辺くんが入ってくる。



「……………いや、帰ります。」




なんて少し涙が出てたところを見せたくなくて通り過ぎようとする。




渡辺「……和泉、不登校になんなよ、」




「……関係ないです、渡辺くんには」





渡辺「少しぐらい心配してんだよ、」



「渡辺くんも、良かったですね。私から離れられて。」




言葉が、気持ちとは裏腹の言葉が出てくる。



渡辺「は？」



「もう、渡辺くんに迷惑かけませんから」




渡辺「お前、」




「…………またあした」




そう言って廊下にでる。



やはり私は何も変われてなかったみたい、

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